ハクビシンを「自分で駆除」する方法 | よくある失敗例と注意点を専門家が解説

自宅がハクビシンの被害に遭ったとき、「どうにか自分で駆除できないか?」と考えるのは自然なことです。

しかし、一般の方が安全に作業を行うには、正しい手順や必要な道具など、不明な点も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、日本ペストコントロール協会「優良事業所」である害獣駆除パートナーが、ハクビシンを自分で駆除する方法と注意点について詳しく解説します。

「まずは自分で対処してみたい」という方は、ぜひ本記事を参考に、安全に配慮しながら作業を行ってください。

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目次

ハクビシンとはどんな動物?

駆除するためには、まずハクビシンの生態を正しく知る必要があります。主な特徴は以下の通りです。

 

ハクビシンの外見的特徴

ハクビシンはジャコウネコ科に属する動物で、漢字では「白鼻芯」と表記します。その名の通り、額から鼻筋にかけて1本の白い線模様が入っているのが最大の特徴で、この模様を見ることで他の野生動物(タヌキやアライグマなど)と見分けることが可能です。

ハクビシン
ハクビシン

以下の動画では、実際にハクビシンが動く姿を確認できます。

成獣(大人のハクビシン)の大きさは、体長が50cmから70cm前後で、全体的なボリューム感は一般的な家ネコとそれほど変わりません。

しかし、ネコと大きく異なるのはその尻尾の長さです。尾の長さだけで、ほぼ胴体と同じくらいの40cmから60cm程度の長さがあります。この「細長い胴体」と「長い尻尾」というシルエットを覚えておくと、暗がりでの目撃時にも判断がしやすくなります。

 

ハクビシンの習性

ハクビシンは夜行性の動物であるため、昼間にその姿を見かけることは滅多にありません。

非常に高い身体能力を持っており、足場のない壁や雨樋なども軽々とよじ登ることができます。次の動画は、ハクビシンが住宅の雨樋を器用に登っていく様子を捉えた映像です。

雨樋に付いたハクビシンの足跡
雨樋に付いたハクビシンの足跡

また、ハクビシンは非常に細長い体をしているため、人間の握りこぶし程度(10cm前後)の穴や隙間があれば、容易に通り抜けることが可能です。

そのため、住宅にある「こんなところからは入らないだろう」と思うような僅かな隙間からでも侵入し、天井裏に住み着いてしまうといった被害が多く発生しています。

 

ハクビシンの好物

ハクビシンは特に甘い果実を好んで食しますが、非常に食性の広い「雑食性」の動物です。

そのため、大好物である果実がない環境でも、庭の野菜や屋外に置かれた生ゴミ、放置されたペットフードなどを餌として食べてしまいます。

庭に果樹を植えていたり、生ゴミやペットフードを外に放置していたりすると、ハクビシンを住宅へ呼び寄せる原因となります。こうした餌の存在が、被害を招きやすくなる大きな理由の一つです。

ハクビシンの食性については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。

 

ハクビシンの季節別行動パターン

ハクビシンによる住宅被害が最も増加するのは、冬から春にかけての時期です。

ハクビシンは冬眠をしない動物ですが、寒さには弱いため、暖を求めて住宅の屋根裏などに侵入します。特に、屋根裏にある断熱材は彼らにとって格好の寝床となり、無残に荒らされてしまう被害が後を絶ちません。

また、春には出産シーズンを迎えるため、そのまま屋根裏で繁殖し、子育てを始めるケースも多く見られます。ハクビシンは繁殖力が高く、わずか2ヶ月という短い妊娠期間で、一度に2〜4頭を出産します。放置しておくとあっという間に個体数が増えてしまうため、早期の対策が重要です。

ハクビシンが冬眠しない理由や、季節ごとの詳細な行動パターンについては、以下の記事で詳しく解説しています。

 

ハクビシンが及ぼす住宅への被害

ハクビシンが屋根裏に侵入した状態を放置すると、人間や住宅に対してさまざまな悪影響を及ぼします。主な被害例は以下の通りです。

 

被害①:屋根裏からの足音・鳴き声による騒音被害

ハクビシン

ハクビシンは夜行性のため、私たち人間が寝静まる頃に活動します。

天井裏にハクビシンが侵入すると、ドタドタと走り回る音や鳴き声が響き、放置すると毎晩のように繰り返されます。

被害に遭われた方は「騒音で眠れず、精神的に追い込まれている」といった深刻なご相談を多く頂きます。こうした騒音は睡眠の質を低下させ、不眠症や神経症、慢性的なストレスなど、心身の健康を損なう要因となります。

 

被害②:溜め糞(フン)による悪臭、天井板の腐食・損傷

次の画像は、屋根裏に蓄積されたハクビシンの糞(フン)の重みで、天井板が今にも抜け落ちそうになっている様子です。

ハクビシンのフンで天井が抜けそうな住宅
ハクビシンのフンで天井が抜けそうな住宅

ハクビシンには、特定の場所に集中して排泄を行う「溜め糞(ためふん)」という習性があります。一度屋根裏に住み着かれると、同じ場所に大量の糞尿が積み重なります。強烈な悪臭を放つだけでなく、水分が天井板まで浸透して「天井染み」を引き起こします。

屋根裏のハクビシンのフン

放置が続くと天井板そのものが腐食して強度が低下し、最悪の場合は重みに耐えきれず抜け落ちてしまうこともあります。こうなると、害獣の駆除費用だけでなく、天井板の張り替えや壁紙(クロス)の交換といった高額な住宅リフォーム費用が発生してしまいます。

 

被害③:ダニ・ノミ・病原菌による深刻な健康被害

ハクビシンの体には多くのダニやノミが寄生しています。これらが屋根裏に侵入することで、天井の隙間などから室内に移動し、人間やペットに被害をもたらすリスクが非常に高まります。

また、放置された糞尿には数多くの病原菌やウイルスが潜んでいます。乾燥したフンが砕けて微細な粉塵(ふんじん)となり、それを吸い込むことで、高熱や激しい下痢、嘔吐といった深刻な感染症の症状を引き起こす危険性があります。

 

被害④:生ゴミやペットフードなどへの食害

荒らされたゴミ置き場

ハクビシンは非常に雑食性が強く、人間が排出した生ゴミや、屋外に放置されたペットフードなども格好の餌場となります。

ゴミ箱が荒らされたり、玄関先に置いていた餌が食べられたりといった被害は、ハクビシンがその家を「効率よく餌が手に入る場所」として学習するきっかけになります。一度味を占めると、そのまま屋根裏への侵入や定着に繋がるケースも少なくありません。

 

被害⑤:断熱材の損壊

屋根裏で荒らされた断熱材

冬の間、ハクビシンは屋根裏にある断熱材を格好の寝床にします。断熱材をボロボロに引きちぎって巣の材料にしたり、その上で排泄を繰り返したりすることで、広範囲にわたって荒らされる被害が多発します。

断熱材が損壊すると、暖房の効きが悪くなったり、特定の部屋だけ冷え込んだり等、住宅本来の断熱性能が著しく低下します。

また、断熱材の全面交換が必要になれば、多額の補修費用も発生してしまいます。

ハクビシンが及ぼすその他の被害などについては以下の記事でも詳しく解説しています。

 

ハクビシン駆除作業の全体像

ここからは、ハクビシン駆除を自分で行う方法を解説していきます。細かい作業内容の前に、まずは全体的な流れを確認しておきましょう。

ハクビシン駆除は以下のような流れで行うことが一般的です。

手順① ハクビシンの「追い出し」(あるいは「捕獲」):ハクビシンが居ない状態を作る
手順② 侵入経路の穴塞ぎ:ハクビシンが住宅に侵入した穴を塞ぐ
手順③ 糞尿の清掃:ハクビシンの残した糞(フン)と尿の清掃
手順④ 害虫駆除・殺菌消毒:ダニやノミなどの害虫駆除、ウイルスや病原菌の殺菌消毒を行う

このうち、手順①と手順②の作業は必ず同日で完了させましょう。ハクビシンは1度追い出しても数日で元の場所に戻ってきてしまうため、期間を空けると再びハクビシンの侵入を許してしまいます。手順③、手順④の作業も早めに行った方が良いですが、必ず同日でなくとも問題はありません。

 

「追い出し」と「捕獲」はどちらを選ぶべき?

ハクビシン駆除には、「追い出し」と「捕獲」の2つの手法が存在します。

このうち、「捕獲」には細心の注意を払う必要があります。ハクビシンは「鳥獣保護管理法」によって守られている動物のため、許可なく捕獲や殺傷を行うと1年以下の懲役または100万円以下の罰金となります。ハクビシンの捕獲を狙う場合にはまずお住まいの市区町村にて捕獲許可の申請を行う必要があります。

また、たとえ捕獲用の罠を仕掛けても、必ず捕まる保証はありません。

そのため、ご自身でハクビシンを駆除する場合は、捕獲ではなく「追い出し」を行うのが基本になります。どうしても追い出し作業が上手くいかない場合や、後述する「ハクビシンの子供がいる場合」に該当する場合のみ、捕獲を検討することをお勧めします。

ハクビシンの捕獲について詳しくは以下の記事で解説しています。

 

ハクビシンを「自分で駆除」する場合の作業手順

ここからは、ご自身でハクビシンを駆除する際の具体的な手順について詳しく解説します。

 

手順①:追い出し作業

ハクビシンの追い出し作業

最初に行うのは、現在住み着いているハクビシンを住宅の外へ追い出す作業です。追い出す手段はいくつかありますが、安全かつ確実に追い出すためには、ホームセンターやドラッグストアで購入できる「害獣専用の燻煙(くんえん)剤」を使用するのが効果的です。

こうした商品には、ハクビシンが嫌がるトウガラシ成分やハーブの香りが含まれています。屋根裏や床下の点検口を開けて設置することで、成分が隅々まで行き渡り、ハクビシンを外へ促し、追い出すことができます。

燻煙剤を用いた追い出し方法の詳細は以下の記事で詳しく解説しています。作業前にあわせてご覧ください。

 

屋根裏や床下に点検口がない場合でも、応急処置的な方法でハクビシンを追い出せる可能性があります。具体的な方法については以下の記事をご覧ください。

 

手順②:侵入経路の穴塞ぎ(封鎖)

屋根の重なり部分の点検

ハクビシンを完全に追い出せたことが確認できたら、次は侵入経路となっている穴を塞ぐ(封鎖する)作業に移ります。穴を塞ぐ方法はいくつかありますが、建物の外観を損なわず、加工もしやすいという利点から、私たち専門業者の多くは「パンチングメタル」という金属板を使用しています。

パンチングメタルは、耐久性の高いステンレス製で、厚み0.5mm前後のものが適しています。これらはホームセンターで購入でき、金属用ハサミ(金切りバサミ)を使えば、ご自身でも容易に加工が可能です。

パンチングメタル

封鎖したい場所の形に合わせてカットし、四隅をビスやコーキング材などでしっかりと固定すれば完了です。

パンチングメタルの加工

穴塞ぎ施工前
穴塞ぎ施工前
穴塞ぎ施工後
穴塞ぎ施工後

前述の通り、ハクビシンは「直径9cmの円」「8cm四方の正方形」「縦6cm以上の長方形」といった、ごく僅かな隙間からでも侵入します。こうしたサイズの隙間は、一つ残らず確実に塞ぐようにしましょう。

ハクビシンが侵入できる穴のサイズ

侵入経路を特定する際は、穴の周りに足跡があるか、近くにフンが落ちていないかといった点が重要な手がかりとなります。

ただし注意が必要なのは、ハクビシンは現在使っている出入り口が塞がれると、別の隙間を探してでも執拗に元の巣へ戻ろうとする習性があることです。そのため、ハクビシン駆除においては「今使われている穴」だけでなく、「侵入されそうな隙間はすべて塞ぐ」ことが再発防止のポイントとなります。

ハクビシンの侵入経路の探し方や塞ぎ方については、以下の記事でさらに詳細を解説しています。

また、ハクビシンの足跡の特徴については、こちらの記事で詳しく解説しています。

 

手順③:糞尿の清掃

ハクビシンのフン

侵入経路を塞いだら、次は屋根裏や床下に残された糞尿の清掃を行います。

ハクビシンが住み着いていた場合、特定の場所に大量の糞尿が排泄されている可能性が高いです。これを放置すると、強烈な悪臭や天井のシミ、さらにはダニやハエといった害虫が発生する原因となるため、早急に取り除くことが重要です。

ハクビシンの糞には、病原性のウイルスや細菌が潜んでいます。作業の際は必ずマスクと使い捨てのゴム手袋を着用し、素手で触れないよう注意してください。

回収する際は、新聞紙やペーパータオルを被せて掴み取るか、ホウキとちり取りで静かに集めてゴミ袋に入れます。このとき、掃除機を使用すると乾燥した糞の粉塵や病原菌を空気中に撒き散らしてしまう恐れがあるため、絶対に使用しないでください。

ハクビシンのフン清掃前
フン清掃前
ハクビシンのフン清掃後
フン清掃後

作業終了後は、使用した手袋やマスクを速やかに処分し、手洗い・うがいを徹底しましょう。

ハクビシンのフンの特徴や清掃手順は以下の記事で詳しく解説しています。作業前にあわせて参考にしてください。

 

手順④:害虫駆除・殺菌消毒

屋根裏の消毒

最後に、ハクビシンが侵入していた場所の害虫駆除と殺菌消毒を行います。

ハクビシンの体にはダニやノミが寄生しており、それらが室内に移動することで人間にも被害を及ぼす恐れがあります。市販の殺虫用燻煙剤(くんえんざい)を使用し、こうした害虫による二次被害を防ぎましょう。追い出し作業の際に殺虫成分が含まれるタイプの燻煙剤を使用していればこの工程は省略可能ですが、不安な場合は改めて室内でも焚いておくとより安心です。

また、糞尿に含まれる病原性のウイルスや雑菌への対策として、糞尿のあった場所にアルコール(エタノール)のスプレーや、次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤(「ハイター」など)を使用して、徹底的に殺菌消毒を行ってください。

薬剤の噴霧

 

ここまでの工程をすべて終えることで、ハクビシン駆除は完了となります。作業に慣れていれば1日で終えることも可能ですが、初めての方は2日〜3日かけて慎重に進めても問題ありません。(ただし、追い出したハクビシンが戻る隙を与えないよう、「①追い出し作業」と「②侵入経路の穴塞ぎ」だけは同日中に行うようにしましょう)

 

ハクビシン駆除にあたり絶対に守りたい「注意点」

ハクビシンをご自身で駆除する際には、必ず守っていただきたい重要な注意点があります。次の通りです。

 

注意点①:ハクビシンを屋内に閉じ込めない

通風口の穴塞ぎ

ハクビシン駆除では、必ず「追い出し作業」を完了させてから「侵入経路の封鎖(穴塞ぎ)」を行います。

よくある失敗が、ハクビシンを追い出したつもりが、まだ天井裏や床下に個体が残っていることに気付かず、そのまま穴を塞いで閉じ込めてしまうケースです。

こうなると、パニックになったハクビシンが屋根裏で暴れ回るだけでなく、最悪の場合は屋内で餓死し、悪臭や害虫の大量発生といった甚大な被害を招いてしまいます。

穴を塞ぐ前には、必ず屋根裏や床下を隅々まで点検し、「ハクビシンが確実にいなくなっているか」を念入りに確認するようにしましょう。

 

注意点②:ハクビシンの子供がいる場合は捕獲か専門業者へ

害獣の捕獲用カゴとエサ

ハクビシンが住宅の屋根裏で出産し、子育てを行っている場合があります。

この状況で無理に追い出し作業を行うと、移動できない子供や赤ちゃん(幼獣)が取り残されたり、パニックになった親が子供を壁の隙間などに隠してしまったりして、結果的に子供だけを屋根裏に閉じ込めてしまうトラブルが発生します。

もし天井裏などに子供がいる気配がある場合は、ご自身で追い出し作業を進めるのは非常に危険です。自治体の許可を得て適切に捕獲を行うか、専門業者に対応を依頼するようにしましょう。

ハクビシンの子どもの対処法については以下の記事で詳しく解説しています。

 

注意点③:安全を確保して作業する

高所作業

ハクビシンは住宅の屋根付近から侵入することが多いため、穴塞ぎの工程では、屋根の上や脚立・ハシゴを使用した高所作業が必要になることが少なくありません。

高所作業を行う際は、脚立やハシゴを安定した場所に正しく設置し、ヘルメットや安全帯を着用して万全の安全対策を講じてください。特に雨の日は滑りやすく転落事故のリスクが極めて高いため、作業は絶対に避けましょう。

また、ハクビシンの糞には病原性のウイルスや細菌が含まれています。清掃時には「防塵マスク」の使用を推奨しますが、手元にない場合は不織布マスクを重ねて着用するなど、粉塵を吸い込まないための対策を徹底してください。作業終了後には、手洗い・うがいを入念に行い、衛生管理に注意しましょう。

 

ハクビシン駆除を自分で行う場合のよくある失敗例

せっかく駆除作業を行っても、注意不足のために被害が再発したり、深刻な二次被害を招いてしまったりすることがあります。

 

失敗例①:侵入経路の塞ぎ(封鎖)漏れ

ハクビシンの侵入経路

ハクビシン駆除において最も多い失敗が、侵入経路の塞ぎ(封鎖)漏れです。すべての穴を塞いだつもりでも、わずかな見落としがあり、そこからハクビシンに再侵入されてしまうケースが非常に多く発生しています。

万が一被害が再発すると、追い出しから消毒まで、一連の駆除作業を最初からやり直さなければなりません。

多大な労力と時間を無駄にしないためにも、穴塞ぎの前には住宅全体を徹底的に点検し、漏れがないよう十分に注意しましょう。

 

失敗例②:穴塞ぎ箇所の破損

軒下の穴塞ぎ
外れたパンチングメタル

穴を塞いだ場所をハクビシンに破壊され、再侵入されてしまうのもよくある失敗例です。

ハクビシンは非常に力が強く、鋭い爪も持っています。頑丈な金属製のパンチングメタルを使用していても、固定が甘ければ力ずくでこじ開けられたり、外されたりしてしまいます。

こうした場合も、多大な労力をかけて追い出し作業からやり直さなければなりません。二度手間を避けるためにも、パンチングメタルが確実に固定されているか、ハクビシンの力に耐えられるようになっているかを慎重に確認しながら設置しましょう。

 

失敗例③:糞尿の清掃漏れ

ハクビシンのフン

屋根裏や床下の隅など、目立たない場所に排泄された糞尿を見落とし、清掃を行わないまま駆除作業を完了させてしまうケースがあります。

ハクビシンの糞尿を放置すると、天井のシミや強烈な悪臭の原因となるだけでなく、ダニやノミ、ハエといった害虫の温床となってしまいます。駆除が完了したと思っても、こうした二次被害に悩まされることになりかねません。

屋根裏や床下を調査する際は、明るいライトで照らしながら、隅々まで丁寧に点検するようにしましょう。

 

このように、一般の方がご自身でハクビシン駆除を行うのは膨大な労力が必要であり、わずかな見落としが再発リスクに直結します。

ここまでの手順や失敗例を読んで「自分だけで対処するのは難しそうだ」と感じた方は、早めに専門の害獣駆除業者へ相談することをおすすめします。

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ハクビシン駆除を業者に依頼した場合の費用相場は?

ハクビシン駆除を専門業者に依頼する場合、その費用は住宅の広さや被害の進行状況によって変動します。

全国的な費用相場はおおよそ10万〜30万円ほどとなっており、業者によっては駆除後に中長期の再発保証が付与されるケースもあります。

ハクビシン駆除の費用相場や具体的な作業内容については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

また、当社「害獣駆除パートナー」が実際に手がけたハクビシンの駆除事例も公開しています。どのような作業を行い、どのような結果になったのか、以下のページよりご確認いただけます。

 

信頼できるハクビシン駆除業者の選び方

ここからは、安心して任せられるハクビシン駆除業者の選び方を解説します。

近年、ネット広告で「格安料金」を掲げながら不透明な追加料金を請求する悪徳業者の被害や、「駆除したはずなのにすぐに再発した」といったトラブルが相次いで報じられています。

こうした事態を未然に防ぐために、以下の5つのチェックポイントを意識して業者選びを進めましょう。

 

ポイント①:日本ペストコントロール協会の「優良事業所」認証があるか

ハクビシン駆除の業者選びで最初に確認したいのが、害獣駆除業界で最も権威ある「日本ペストコントロール協会」に加盟しているかどうかです。

加盟業者は一定の技術水準を満たしていることが保証されますが、なかでも協会から「優良事業所」の認証を受けている業者は、特に高度な技術力と厳格な管理体制を備えているため、より高い信頼が置けます。

日本ペストコントロール協会の優良事業所認証

2025年12月時点のデータによれば、全国の加盟業者967社のうち、この認証を取得しているのはわずか163社(全体の約16.8%)です。この中から候補を絞り込めばより安心なため、検討の際は公式サイトなどで「優良事業所」のロゴや記載があるかをチェックしましょう。

日本ペストコントロール協会の優良事業所については、以下の記事もあわせてご覧ください。

 

ポイント②:長い社歴と、幅広い害獣種の豊富な施工実績があるか

ハクビシン駆除の現場では、住宅の構造や被害状況に応じた臨機応変な対応が求められます。実績豊富な業者ほど、蓄積された経験に基づいて最適な駆除方法を提案できるため、実績数は業者選びの重要な指標になります。

また、いわゆる「社名ロンダリング」には注意が必要です。悪質な業者のなかには、強引な勧誘や不当な請求、ずさんな施工などで悪評が広まると、社名を変えて営業を続けるケースがあります。

そのため、施工実績数だけでなく「社歴の長さ」も、業者の信頼性を測る大切なポイントです。一つの目安として、最低でも5年、より安心を期すなら10年以上の運営実績がある会社を選ぶのが賢明でしょう。

長い社歴と幅広い害獣種の豊富な施工実績

 

ポイント③:有資格者による「完全自社施工」か

有資格者が対応してくれる

ハクビシン駆除の知識や技能を証明する専門資格として、前述の日本ペストコントロール協会が認定する「ペストコントロール技術者」などが存在します。

駆除業者のスタッフがこうした資格を保持していることは重要ですが、見落としがちなのが「実際に作業するスタッフが資格を持っているか」という点です。一部の業者では、代表者だけが資格を持ち、現場には知識の浅いアルバイトや新人が派遣されるケースも見受けられます。

また、ハクビシン駆除業界には、営業だけを行い実務を下請け業者に丸投げする企業や、ネット集客のみを行い各業者に案件を転送する「紹介サイト」が数多く存在します。こうした仲介を挟むと、成約時の紹介手数料(中間マージン)分だけ費用が割高になるだけでなく、下請け業者への責任転嫁や、コストカットによる手抜き工事のリスクも生じます。

余計なコストを抑え、トラブルを防ぐためには、自社の有資格者が全工程に一貫して対応する「完全自社施工」の業者を選びましょう。

完全自社施工で現地調査と定期点検を実施

 

ポイント④:明確な内容の「見積書」と「保証書」が書面で発行されるか

契約や被害再発時のトラブルを防ぐため、口約束ではなく、必ず「書面」で詳細を確認できる業者を選びことが大切です。

見積書」については、具体的な作業内容と費用内訳が明記されているかを確認しましょう。「駆除工事一式」などと一括りにされており内訳が不透明な場合や、費用が相場から極端に乖離している場合は注意が必要です。

保証書」については、保証期間と、被害再発時の無償対応の条件・範囲が明記されているかを必ずチェックしましょう。「保証あり」と謳っていても、実際には「侵入口が別なら対象外」などと言われ、後から追加費用を請求されるケースもあります。

明確な内容の見積書や保証書を発行

 

ポイント⑤:調査・施工の様子を写真や動画で確認できるか

ハクビシン駆除の作業の多くは、屋根裏や床下など、依頼主の目が届かない場所で行われます。

そのため、被害状況や作業内容の透明性を確保するには、調査時や施工後の様子、および「ビフォーアフター」を写真や動画で丁寧に報告してくれる業者を選ぶことが重要です。視覚的な証拠があることで、手抜き工事の心配がなく、納得感を持って依頼することができます。

調査や施工時の様子を写真や映像で確認できる

 

ハクビシンなどの害獣駆除業者の選び方については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

 

ハクビシン駆除を自力で行う場合のQ&A

Q.点検口が無い場合、ハクビシンを追い出せたか確認はできますか?

A.できません。追い出し作業を行ったとしても、点検口が無ければ「確実にハクビシンがいない」ことを確認できないため、ハクビシンを閉じ込めてしまうリスクが生じます。点検口は大工さんなどに3万~4万円前後で設置してもらえますが、もしも現在点検口が無ければ害獣駆除業者に依頼してしまった方がスムーズに解決できるかと思います。(点検口の設置は多くの害獣駆除業者でおこなっています)

 

Q.自分で駆除する場合、材料などの費用はどれくらいかかりますか?

A.ある程度の資材(脚立やヘルメット等)がすでにあれば、燻煙材やパンチングメタルなど合計1万円前後で購入可能です。しかし資材が何も無く必要な道具をイチから購入する場合には5万~6万円ほどの費用が掛かります。

 

Q.捕まえたハクビシンの近所に放すのはダメですか?

A.鳥獣保護管理法違反となり、1年以下の懲役または100万円以下の罰金となります。ハクビシンを捕獲する際は必ず自治体の許可を取り、回収方法を確認しましょう。多くの自治体では無料で回収をおこなってくれます。

 

Q.賃貸住宅で被害がある場合にはどうしたら良いですか?

A.賃貸住宅の場合は管理会社や大家に連絡をし対処してもらいましょう。またアパートやマンションなどの集合住宅の場合は、戸建て住宅と比較して隙間なども多く駆除作業が難航しやすいです。自分で解決するよりは専門業者に依頼した方がスムーズといえます。

 

Q.ハクビシン駆除に補助金などは出ますか?

A.ごく一部の自治体では補助金が出ることもあります。しかし多くの自治体では「捕獲カゴの無料貸し出し」などに留まることが一般的です。ほとんどの方が利用できる制度として確定申告の「雑損控除」があり、正しく申告をすれば税金の減額などを受けられます。詳しくは以下の記事で解説しています。

 

           

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害獣駆除パートナーは、1988年に創業し、東京・千葉・埼玉・茨城に密着して実績を積んできた害獣駆除サービスです。多数の経験を積んだプロフェッショナル集団が、ネズミ・ハクビシン・アライグマ・イタチ・コウモリ・ハトなど、多種多様な害獣の駆除を行います。

           

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執筆・監修者

執筆者 林 翔平

林 翔平

           

2012年株式会社セスコに入社し、これまで1,000件以上の害獣調査に従事。東京都ペストコントロール協会加盟。害獣駆除パートナーのコラム記事全ての執筆および監修を担当。

【保有資格】

・JPCA「ペストコントロール技術者1級」

・日本しろあり対策協会「しろあり防除施工士」

・日本健康住宅協会「健康住宅アドバイザー」

創業39

安心の実績 51,207

※2026年3月末

※2026年3月末

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