【実物写真】ハクビシンの足跡の特徴と見分け方|他の動物との違いまとめ

自宅の庭や周辺で見慣れない足跡を見つけたとき、「これは何の動物だろう?」「もしかしてハクビシンかも?」と不安を感じる方は少なくありません。

結論からお伝えすると、ハクビシンの足跡は、前足の場合で全長4〜5cm前後、さらに指が5本あるのが大きな特徴です。以下の写真は、私たちが実際に駆除現場で撮影したハクビシンの足跡です。

実際のハクビシンの足跡の特徴
実際のハクビシンの足跡

この記事では、日本ペストコントロール協会「優良事業所」である害獣駆除パートナーが、日々の現場で収集した実例写真をもとに、ハクビシンの足跡の特徴や他の動物との見分け方について詳しく解説します。

ハクビシンの足跡を正しく判別し、適切な対策につなげたい方は、ぜひ参考にしてください。

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ハクビシンの足跡とはどのようなもの?

まずは、ハクビシンの足跡とはどのようなものかについて、詳しく解説します。

 

【写真付き】ハクビシンの足跡の実例

最初に私たちが現場で実際に確認したハクビシンの足跡を写真付きでご紹介します。

 

実例1:屋根についたハクビシンの足跡

以下の写真は、実際にハクビシンの被害に遭っている住宅の屋根で発見された足跡です。

屋根に残ったハクビシンの足跡2
屋根に付いたハクビシンの足跡(遠目)

遠目で見るとただの汚れのようにも見えますが、拡大してみると動物の足跡であることがはっきりと分かります。

屋根に残ったハクビシンの足跡 拡大
屋根に付いたハクビシンの足跡(拡大)

こちらの住宅では、以前から「天井裏で足音や鳴き声が聞こえる」という被害が続いていました。

そこで、屋根裏に調査用カメラを設置したところ、以下の動画のようにハクビシンが侵入している決定的な瞬間が捉えられました。

 

実例2:雨樋(あまどい)に付いたハクビシンの足跡

続いて、雨水を通す雨樋(あまどい)についたハクビシンの足跡をご紹介します。

こちらも遠目に見ると、一見ただの泥汚れのように思えます。また、雨樋は表面が丸みを帯びているため、足跡の形がくっきりと残りにくく、拡大して見ても動物の足跡には見えないかもしれません。

雨樋に付いたハクビシンの足跡
雨樋に付いたハクビシンの足跡(遠目)

雨樋に付いたハクビシンの足跡(拡大)
雨樋に付いたハクビシンの足跡(拡大)

このように、ハクビシンが歩く場所の材質や形状によって、足跡の見え方は大きく異なります。

こちらの雨樋付近にカメラを設置したところ、ハクビシンが垂直に近い雨樋を器用に登っていく様子が捉えられていました。

なお、ハクビシンは夜行性のため、足跡の多くは夜間に残されます。そのため、翌日の早朝がもっとも確認しやすいタイミングです。さらに「雨上がりの翌朝」であれば、湿った土の上を歩いた際の泥が屋根や壁に付着しやすく、指の形までくっきりと残っている可能性が高くなります。

 

ハクビシンの足跡の特徴【イラストで解説】

ここからは、イラストを交えながらハクビシンの足跡の特徴をさらに詳しく解説します。

ハクビシンの足跡は、「前足」と「後ろ足」でサイズが大きく異なります。横幅はどちらも4cm前後ですが、前足の全長が4〜5cm程度であるのに対し、後ろ足はカカトまで跡が残るため全長10cm程度と長くなるのが特徴です。

ハクビシンの足跡(イラスト)

また、丸みのある5本の指の跡が明瞭に残る点も大きな見分け方です。他の多くの害獣や野生動物は指の跡が4本しか残らないため、「5本指」を確認できればハクビシンである可能性が高いといえます。

この特徴を踏まえると、記事の冒頭で紹介した画像は、指の形がはっきりと出ている「ハクビシンの前足」であることが分かります。

実際のハクビシンの足跡の特徴
ハクビシンの足跡

参考までに、同じ5本指であるアライグマは「人間の手に近い」細長い足跡を残します。見比べるとハクビシンとアライグマの足跡は大きく異なることが分かります。

アライグマの足跡
アライグマの足跡

また、歩き方にも独特の癖があります。ハクビシンは側対歩(そくたいほ)といって、右の前後足、左の前後足というように同じ側の足を同時に動かして歩きます。そのため、足跡が一直線上に並ぶのも判別のポイントです。

なお、ハクビシンは屋根や雨樋以外にも、ウッドデッキの床板、ベランダの手すり、エアコンの室外機や配管、雨戸の戸袋の上部などにも足跡を残しやすい傾向があります。こうした場所に5本指の足跡があれば、近くに侵入経路があるかもしれません。

 

ハクビシンの足跡と他の動物との比較【イラストで比べる】

以下の図解は、ハクビシンと間違いやすい他の動物の足跡を比較した表です。

動物の足跡一覧

各動物を見分けるポイントを整理すると、以下のようになります。

ハクビシン:前後の足でサイズが異なる。全体的に丸みがあり、指の数は5本
アライグマ:前後の足でサイズが異なる。指が長く、人間の手のような形がはっきり残る
タヌキ:前後の足のサイズに大きな差はない。形は丸くハクビシンに似るが、指は4本
イタチ前後の足のサイズ差は不明瞭。全体的に小さく、指が細い。爪痕が残りやすい
ネコ前後の足のサイズは同じ。爪は引っ込めているため跡が残らない。形はハクビシンに似るが、指は4本

ハクビシンは足跡の形状から「タヌキ」や「ネコ」と混同されやすいですが、「前後の足のサイズが違う点」と「指が5本ある点」に注目すれば、正確に見分けることが可能です。

また、歩き方の違いも重要な判別ポイントです。ハクビシンとアライグマは、人間のように「かかと」を地面につけて歩く蹠行性(しょこうせい)という特徴があるため、足跡がベタッとはっきり残りやすい傾向にあります。対してタヌキやネコは、かかとを浮かせて指先だけで歩く趾行性(しこうせい)のため、ハクビシンほど大きく明瞭な足跡は残りにくいです。

 

ハクビシンの足跡を見つけたら取るべき対処法

自宅周辺でハクビシンの足跡を見つけたら、次のような対処をとりましょう。

 

対処法1:市区町村に相談し「捕獲」を行う

被害の根本的な解決を目指すなら、ハクビシンの「捕獲」を狙う方法が最も確実です。

ただし、ハクビシンは鳥獣保護管理法によって守られている動物で、無許可で捕獲や殺傷をおこなうと1年以下の懲役または100万円以下の罰金に科される可能性があります。

そのため、市区町村に相談して許可を受け、行政と連携しながら捕獲を進めていくことになります。多くの自治体では無償で捕獲カゴの貸し出しや捕獲したハクビシンの回収をしてくれるので、まずはお住まいの自治体に相談してみましょう。

ハクビシンの捕獲は以下の記事で解説していますので、合わせてご覧ください。

なお、ハクビシンの捕獲は適切に捕獲カゴを設置しても50%前後に留まるというデータがあります。(
参考:市内におけるアライグマ・ハクビシン目撃情報件数・捕獲及び処分頭数等(武蔵村山市)

そのため、ハクビシンの足跡を見つけたら、同時に以下の対処法も検討することをお勧めします。

 

対処法2:ゴミやペットフード、果樹の管理

収納ボックス

ハクビシンは雑食性のため、人間が捨てたゴミや屋外に置かれたペットフード、庭の果樹などに被害を及ぼします。

一度「ここにはエサがある」と記憶されてしまうと、繰り返し被害に遭う可能性があるため、エサとなり得るものはきちんと管理することが重要です。

ゴミはフタ付きのコンテナに入れ、ペットフードは屋内で管理し、果樹にはネットや柵などを設置してハクビシンが近付けないように対策を施しましょう。

 

対処法3:忌避剤の設置

トウガラシ

ホームセンターやネットショップでは、ハクビシンが近付かないようにするための忌避剤(きひざい)が販売されています。

ハクビシンが嫌う「トウガラシ」の匂い成分が含まれたものや、天敵であるオオカミの尿が主成分となったものなど様々です。こうした忌避剤を設置することで、ハクビシンを遠ざけられる可能性があります。

過度な期待は禁物ですが、手頃な金額で入手できますので、まずはハクビシン避けの第一歩として検討してみましょう。

 

足跡以外のハクビシンの痕跡は?

ハクビシンが住宅に侵入したり、屋根裏などに住み着いたりすると、足跡以外にもさまざまな痕跡を残します。ハクビシンが残す代表的な痕跡には、以下のようなものがあります。

 

痕跡1:ハクビシンの糞(フン)

ハクビシンは、その糞(フン)にも明確な特徴があります。

ハクビシンは雑食性で何でも食べますが、特に甘い果実を好むため、糞の中に未消化の「果実の種子」が混ざっていることが非常に多いです。

これは他の動物の糞にはあまり見られない特徴であり、ハクビシンを特定する重要な手がかりとなります。

ハクビシンのフン
屋根上で見つかったハクビシンの糞

ハクビシンのフン 拡大
ハクビシンの糞(拡大写真)

なお、ハクビシンの糞を見つけた場合でも、決して素手で触れてはいけません。 糞にはサルモネラ菌などの様々な病原菌やウイルス、寄生虫が含まれている恐れがあり、不用意に扱うと健康被害を招く危険があります。清掃や処分を行う際は、必ず適切な防護具を着用し、正しい手順で行う必要があります。

ハクビシンの糞の特徴や安全な清掃方法については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

 

痕跡2:ハクビシンによる外壁の汚れ

ハクビシンが雨樋などを伝って住宅に登る際、外壁に体がこすれて不自然な汚れが付着することがあります。

ハクビシンの体毛には屋外の泥や自身の皮脂汚れがついており、同じルートを繰り返し通ることで、特定の場所に黒ずみや茶褐色の汚れが蓄積していきます。特に、ハクビシンが登りやすそうな場所の付近に、見慣れない「こすれたような跡」があれば注意が必要です。

外壁に付いたハクビシンの痕跡
外壁に付いたハクビシンの痕跡

外壁に付いたハクビシンの痕跡拡大
外壁に付いたハクビシンの痕跡(拡大)

一見するとただの経年劣化や汚れに見えるため見落としがちですが、自宅付近でハクビシンの気配を感じる場合は、外壁全体を隅々まで点検してみましょう。

 

痕跡3:天井裏からの足音・鳴き声

ハクビシンが屋根裏などに住み着いている場合、天井から足音や鳴き声が聞こえてくる可能性が高いです。

ハクビシンは夜行性のため、人間が寝静まる深夜に活発に動き回ります。以下の動画のように、屋根裏を歩き回るだけでなく、キーキーという甲高い鳴き声が聞こえることもあります。

もし天井から「トコトコ」「ドタバタ」といった動物が歩く音や、聞き慣れない鳴き声が頻繁に聞こえてくるようなら、ハクビシンの侵入を疑いましょう。

なお、ハクビシンの足跡を慎重に辿れば「住宅のどこが侵入経路になっているか」を特定することもできます。具体的な侵入場所の見つけ方や調査のコツについては、以下の記事で詳しく解説しています。

 

自宅でハクビシンの痕跡を見つけたら取るべき行動

天井裏からの足音や鳴き声、あるいは外壁の汚れなど、ハクビシンが自宅に侵入した形跡がある場合は、以下の手順で速やかに駆除を行いましょう。

手順① ハクビシンの「追い出し」(あるいは「捕獲」):ハクビシンが居ない状態を作る
手順② 侵入経路の穴塞ぎ(封鎖):ハクビシンが住宅に侵入した穴を塞ぐ
手順③ 糞尿の清掃:ハクビシンの残した糞(フン)と尿の清掃
手順④ 害虫駆除・殺菌消毒:ダニやノミなどの害虫駆除、ウイルスや病原菌の殺菌消毒を行う

これらの作業をすべてご自身で行うには、高所作業のリスクや感染症への対策など、多大な労力と危険が伴います。少しでも「自分では難しそうだ」と感じたら、被害が広がる前に害獣駆除の専門業者へ相談しましょう。

ハクビシン駆除の費用相場や、信頼できる業者の選び方については以下の記事で詳しく解説しています。

 

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ハクビシンの足跡に関するQ&A

Q.足跡の大きさが情報より小さいのですが、ハクビシンの可能性はありますか?

A.ハクビシンの子供の可能性があります。ハクビシンは1年中出産をしますが、特に春から夏にかけてが主な出産期となります。この時期には小さいハクビシンの足跡が見つかる可能性が高いです。ハクビシンの子どもについて詳しくは以下の記事を参考にして下さい。

 

Q.畑の近くにハクビシンの足跡は残りますか?

A,残ります。ハクビシンは雑食性のため、畑の作物などを荒らします。ハクビシンの他にアライグマなども畑の付近に足跡を残すのでご注意下さい。

 

Q.雪の上にハクビシンの足跡は残りますか?

A.はい、残りやすいといえます。雪が降った直後であれば分かりやすい足跡が残っている可能性が高いです。ただし雪が解けていくにつれて足跡の輪郭などがぼやけますので、動物の種類は分かりづらくなります。

 

           

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執筆・監修者

執筆者 林 翔平

林 翔平

           

2012年株式会社セスコに入社し、これまで1,000件以上の害獣調査に従事。東京都ペストコントロール協会加盟。害獣駆除パートナーのコラム記事全ての執筆および監修を担当。

【保有資格】

・JPCA「ペストコントロール技術者1級」

・日本しろあり対策協会「しろあり防除施工士」

・日本健康住宅協会「健康住宅アドバイザー」

創業39

安心の実績 51,207

※2026年3月末

※2026年3月末

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