東京都では、23区内や多摩地域を問わず、ハクビシンによる農作物被害や住宅侵入被害が数多く報告されています。
ハクビシンは「鳥獣保護法」の対象となっており、無許可で捕獲することは法律違反となります。東京都は平成25年に「アライグマ・ハクビシン防除実施計画」を策定して以来、これに基づいて多くの区市町が独自に捕獲支援制度を設けています。
しかし、こうした制度の多くは「ハクビシンの捕獲まで」が対象で、その後の家屋の消毒や糞清掃、侵入経路の穴塞ぎまでは対応してもらえないのが実情です。
本記事では、東京都でハクビシン駆除を行う私たち害獣駆除パートナーが、都内での被害状況や区市町の支援制度、専門業者の駆除の流れや費用相場について解説いたします。
東京都でハクビシン被害にお困りの方はぜひ参考にして下さい。

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目次
東京都のハクビシン被害の現状

はじめに、東京都内におけるハクビシンの被害状況について解説します。
東京都は、都心部の高密度な住宅地から、目黒川や石神井川、神田川といった中小河川沿いの緑地、さらに多摩地域や奥多摩の山林まで、狭い範囲に多様な環境が凝縮されているのが特徴です。ハクビシンは川沿いの緑道や公園を移動ルートとして利用しながら、住宅密集地にも入り込みやすく、23区内でも被害が確認されています。
都内には昭和期に建てられた木造住宅や、木造アパートが密集するエリアも多く残っており、隣家との間隔が狭いことがかえってハクビシンの移動や侵入を容易にしてしまう側面があります。ハクビシンは体が非常に柔軟で、頭が入る程度のわずかな隙間があれば体をねじ込んで侵入できるうえ、電線やブロック塀を伝って2階の軒下や屋根に到達できるため、密集した住宅街ほど被害が広がりやすい傾向があります。
以下の動画では、ハクビシンが住宅の2階に登る様子が捉えられています。
実際、都内では、天井裏への定着、糞尿被害、庭木の果実の食害、生ゴミの食い荒らしといったハクビシン被害が多数報告されています。
東京都のハクビシン被害の件数は?
東京都産業労働局が公表している令和6年度の調査結果によると、都内のハクビシンによる農作物被害金額は約1,998万円にのぼり、イノシシ(約952万円)やシカ(約658万円)を上回り、都内の獣類による農作物被害の中で最も大きい規模となっています。
参考:東京都における野生鳥獣による農作物被害状況(令和6年度)|東京都産業労働局
また、家屋などへの生活環境被害についても、23区の多くで相談が寄せられています。
東京都環境局が公表しているデータでは、令和6年度のハクビシンの目撃情報は区部・多摩地区合計で1,387件にのぼり、家屋や倉庫などへの侵入被害は合計805件とされています。
参考:東京都のアライグマ・ハクビシンの被害及び対策の状況について|東京都環境局
このように東京都内におけるハクビシン被害は、多摩地域の農作物被害と、23区を中心とした生活環境被害の両面で、都内の広いエリアにわたって発生していることが分かります。

ハクビシンの特徴【他の動物との見分け方】

ハクビシンを見分ける外見的な特徴は、「鼻筋から額にかけて伸びる白い線」です。こうした特徴を持つ細身で長い尾を持つ動物を見かけたら、ハクビシンである可能性が非常に高くなります。
よく間違えられるアライグマやタヌキと比較した際の特徴は以下です。
| 項目 | ハクビシン | アライグマ | タヌキ |
|---|---|---|---|
| 見た目 | 鼻筋から額にかけて白い線 | 縞模様のある尻尾 | 丸いシルエット |
| 被害の兆候 | 屋根裏の軽い足音 | 屋根裏の重い足音 | 床下の物音 |
| 糞と臭い | 屋根裏にため糞 | 屋根裏・庭・畑にため糞 | 庭・畑・床下にため糞 |
| 食性 | 樹上の甘い果実 | 野菜・果物を器用にむく | 動物性および農作物 |
| 侵入方法 | 高所の隙間から侵入 | 力でこじ開ける | 低所の隙間から侵入 |
| 法律 | 鳥獣法で捕獲制限 | 鳥獣法。さらに外来生物法で運搬・放出禁止 | 鳥獣法で捕獲制限 |
また、以下の写真は実際の現場で遭遇したハクビシンの糞の画像です。「長さ5cm~10cm前後」「太さ2cm前後」といったサイズ感に加え、好物である果物の種や皮が多く混ざるのが特徴です。

さらにハクビシンは足跡にも特徴があります。指が5本あり、全体的に丸い形をしています。よく間違えられるタヌキは指が4本であるため、こうした特徴からも見分けることが可能です。

こうした特徴を持つ糞や足跡が見つかれば、ハクビシンが近くに潜んでいる可能性が高いといえます。糞や足跡についてさらに詳しく知りたい方は、以下のそれぞれの記事で解説しています。
※東京都で被害の多い害獣については、「東京都の害獣駆除実績を紹介」にて解説しています。
ハクビシンによる主な被害
ハクビシンが住宅に侵入したら、私たち人間や住まいにはどのような被害があるのでしょうか?ハクビシンによって引き起こされる主な被害には、以下のようなものがあります。
被害①:屋根裏からの足音・鳴き声による騒音被害
ハクビシンは夜行性のため、人間が寝静まった深夜に活動を本格化させます。ハクビシンが屋根裏に侵入すると、鳴き声や屋根裏を走り回る音が聞こえてきます。
以下の動画は、屋根裏に侵入したハクビシンを捉えた映像です。
このような被害に遭われた方からは、「毎晩の物音で眠れない」という声が数多く寄せられます。こうした状態が続くと、不眠症や神経過敏、慢性的なストレスを抱えることになり、心身の健康を損なう恐れがあります。
被害②:溜め糞による悪臭、天井板の腐食・損傷
ハクビシンは同じ場所に繰り返し排泄をおこなう「溜め糞(ためふん)」という習性があります。屋根裏に侵入されると同じ場所に糞尿が積み重なり、時間の経過とともに被害が深刻化していきます。

このような糞尿が放置されると、水分やアンモニア成分が天井板まで染み込んで、広範囲に天井染みを引き起こします。
さらに放置すると腐食が進行して天井板の強度が低下するため、糞尿の重みに耐えきれなくなり、最悪の場合は天井が突然抜け落ちてしまうケースもあります。以下の写真はハクビシンの糞尿により抜け落ちそうになっている天井板の写真です。

こうなると、ハクビシンの駆除費用だけでなく、天井板の張り替えや壁紙(クロス)の交換、住まい全体の消毒作業など、高額なリフォーム費用が発生してしまいます。
被害③:病原菌・寄生虫による感染症リスク

ハクビシンの糞尿には、大腸菌やサルモネラ菌などの様々な細菌や病原体が含まれます。乾燥した糞が粉塵となって空気中に舞い上がり人間が吸い込むと、高熱や下痢などの健康被害を招く恐れがあります。
また、ハクビシンの体にはダニやノミが寄生しており、これらの害虫が天井裏から居住スペースへ入り込み、人を刺して激しい痒みや発疹を引き起こすことがあります。
こうしたリスクがあるため、糞の回収や清掃を行う際は、防護具の着用や適切な消毒処理が欠かせません。ご自身での清掃はかえって被害を広げる危険があるため、専門業者への依頼をおすすめします。
こうしたハクビシンの危険性については以下の記事でも詳しく解説しています。
被害④:果樹・農作物への被害

ハクビシンは特に甘い果実を好む性質があり、都内では柿、ビワ、イチジクなどの果樹園で食害が報告されています。木登りが得意なため、ネットを張っただけでは登られてしまい、対策には電気柵など専用の設備が必要になるケースもあります。
お庭にこうした果樹が植えてあると、ハクビシンが寄り付きやすい環境になってしまう点にも注意が必要です。
東京都のハクビシン対策支援制度
東京都内の一部の区市町では、有害鳥獣捕獲の一環として、ハクビシン用の箱わなを無料で提供する制度を設けています。
代表的な区と各対応については以下のようになっています。
| 区市町 | 箱わな貸出・設置 | 主な制約 |
|---|---|---|
| 足立区 | あり(無料、委託業者が設置・撤去) | 侵入経路の封鎖や消毒は自費で必須 |
| 江戸川区 | あり(無料、委託業者が設置・撤去) | 1階の庭等への設置のみ。屋根裏などは対象外 |
| 世田谷区 | あり(無料、委託業者が設置・撤去) | 侵入経路の封鎖や消毒は自費 |
| 大田区 | あり(無料、委託業者が設置・撤去) | 侵入経路の封鎖や消毒は自費 |
上記の地区や、その他のハクビシン捕獲支援や被害状況については以下の記事をご確認ください。
・東京都足立区のハクビシン駆除
・東京都江戸川区のハクビシン駆除
・東京都世田谷区のハクビシン駆除
・東京都大田区のハクビシン駆除
・東京都練馬区のハクビシン駆除
・東京都杉並区のハクビシン駆除
・東京都板橋区のハクビシン駆除
・東京都葛飾区のハクビシン駆除
※制度の内容は変更されることがあります。ご利用の際は必ず各区市町の公式ページで最新情報をご確認ください。
また上記の表や各区市町の公式HPからも分かる通り、こうした支援制度には共通して次のような制約があります。
・仕掛けるエサ代の負担や、毎日の罠の見回りなどが必要。
・捕獲後の運搬・処分は市町村や委託業者が対応するが、侵入経路の封鎖や糞尿の清掃、消毒作業は対象外となる。
つまり、行政の支援制度ではあくまでも「捕獲」までを主目的としており、住宅に棲み着いた後の糞の清掃や消毒作業、侵入経路の封鎖などの根本的な解決までは支援が行われません。
天井裏に住み着かれてしまった場合は、自治体の制度だけでは解決できないため、専門の害獣駆除業者に依頼することが確実な解決策となります。

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なお、ハクビシンは鳥獣保護管理法により捕獲が規制されており、無許可での捕獲は禁止されています。違反した場合は1年以下の懲役または100万円以下の罰金に処される可能性があります。
ご自身で捕獲を行う場合は、必ず区市町の制度を利用するか、都道府県知事等の許可を得た上で対応してください。ハクビシンの捕獲について詳しくは以下の記事も併せてご覧ください。
東京都でのハクビシン駆除作業の流れ
ここまでに紹介した通り、行政の支援制度は、あくまで“わなの貸与”という捕獲支援にとどまり、しかも必ず捕獲できる保証があるわけではないのが実情です。
ここからは、専門業者が行うハクビシン駆除の流れをご紹介いたします。
作業①:追い出し作業

ハクビシンが住宅に侵入している場合には、区市町などが行う「捕獲」ではなく「追い出し」を多くの害獣駆除業者が選択します。
捕獲には「罠にかかる保証がない」「許可の取得や市町村との調整に日数を要する」といったデメリットがあるため、素早く確実に対処できる追い出しが選ばれやすくなります。
追い出しでは、ハクビシンが嫌がる匂いや成分が含まれた薬剤を散布し、建物の外へ誘導します。
ただし、ハクビシンの子どもが屋根裏に生息している場合や、市町村の判断により捕獲が必要とされた場合には、例外として捕獲を実施することがあります。その際は、事前に市町村への相談・届出が必要です。
作業②:侵入経路の穴塞ぎ(封鎖)

ハクビシンを追い出した後は、ハクビシンが住宅へと侵入した穴や隙間を塞ぐ作業を行います。この作業を行わなければ、追い出したハクビシンが再び戻って来たり、新しい個体に侵入されたりする恐れがあります。
ハクビシンは体が非常に柔軟なため、わずかな隙間でも侵入されてしまいます。都内の密集住宅地では隣家との境界に近い場所に侵入口があることも多く、施工時には隣接する建物への配慮も必要になります。そのため、封鎖には金網や板金など、隙間の大きさや場所に応じた確実な処置が求められます。
作業③:糞尿の清掃

ハクビシンは、屋根裏や床下などの特定の場所に溜め糞をする習性があります。同じ通り道を繰り返し使う性質から、糞が一箇所に集中して蓄積されやすいのが特徴です。
排泄物をそのまま放置しておくと、強烈な悪臭や天井の染みを引き起こすだけでなく、病原菌による感染症リスクを招く恐れがあります。
そのため、発見された糞は防護具を着用したうえで速やかに回収・処分を行います。
作業④:害虫駆除・殺菌消毒

ハクビシンの体にはダニやノミが寄生しています。住宅への侵入を許すと、ハクビシンを追い出した後も室内にダニやノミが残り、人間に移って虫刺されなどの二次被害を引き起こすことがあります。
また、糞尿にはサルモネラ菌をはじめ、さまざまな病原体が含まれている可能性があります。市販の消毒液だけでは不十分なケースもあり、専門的な処理が必要です。
こうした深刻な健康被害を防ぐため、ハクビシンの追い出し・穴塞ぎ・清掃作業に続いて、専門の薬剤を用いた害虫駆除や殺菌消毒を徹底的に行います。
ここまでの作業をおよそ1日~2日かけて行います。すべての工程を終えて、ようやくハクビシン駆除が完了となります。
ハクビシン駆除の費用相場

ハクビシン駆除にかかる費用は、被害の範囲や作業内容によって大きく異なります。
追い出しから侵入口の封鎖、糞清掃、消毒までを全ておこなった場合、全国的な相場は10~30万円前後が目安となります。都内区部の場合には3階建ての住宅も多く、消毒作業などの面積が広くなる傾向にあります。
ハクビシン駆除の実際の作業内容や費用感については、以下の記事で詳しく解説していますので併せてご覧ください。
また私たち害獣駆除パートナーで実際におこなったハクビシン駆除の事例は以下で公開しています。駆除作業の流れなどぜひ参考にしてください。

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東京都のハクビシン駆除実績
害獣駆除パートナーを運営する株式会社セスコは、大手ホームセンターとの提携や日本ペストコントロール協会との連携により、東京23区にて多くの害虫・害獣駆除工事をおこなっています。
直近5年間での害虫・害獣駆除工事は900件以上にのぼり、エリア別の件数をまとめたものが以下になります。(※2025年12月時点)
このように、東京23区内でも数多くの施工実績があります。
害獣駆除工事では、再発やトラブルが発生した場合に迅速な対応が求められますので、害獣駆除業者の営業所が近くにあるか?自分の家の近隣で工事をおこなっているのか?についても確認するようにしましょう。

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- ネズミ、ハクビシン、コウモリ、アライグマ、イタチ、その他害獣に対応
当社は東京都足立区に本社を構え、東京23区内にてハクビシンだけでなくネズミやアライグマなど幅広い害獣に対応しています。東京都内の実績や施工事例については以下の記事で紹介しています。
東京都のお客様の声
害獣駆除パートナーでは施工後にお客様アンケートを実施しており、東京都のお客様から実際に頂いた声を掲載させて頂きます。(名前をクリックすると該当ページを確認できます)
東京都のハクビシン駆除に関するQ&A
Q.東京都でハクビシンの被害が特に多いのはどのエリアですか?
A.農作物被害は多摩地域の農地周辺で多く報告されていますが、生活環境被害(家屋侵入や糞尿被害)の相談は23区内でも幅広く寄せられています。
Q.都心部の住宅街でもハクビシンは出るのでしょうか?
A.はい。ハクビシンは河川沿いの緑地や公園を移動ルートとして利用するため、23区内の住宅密集地でも被害が確認されています。
Q.東京都内でも市町村によって箱わなの貸出条件が違うのはなぜですか?
A. 東京都の「アライグマ・ハクビシン防除実施計画」に基づく運用は区市町に委ねられているためで、区市町ごとに独自の要綱に基づいて制度を運用しています。
Q.ハクビシンはアライグマのように法律で厳しく規制されていますか?
A. ハクビシンは外来生物法の特定外来生物には指定されておらず、鳥獣保護管理法のみが適用されます。ただし無許可での捕獲は禁止されている点は同様です。
東京都の害獣駆除は、害獣駆除パートナーへ!
害獣駆除パートナーは、1988年に創業し、東京・千葉・埼玉・茨城に密着して実績を積んできた害獣駆除サービスです。多数の経験を積んだプロフェッショナル集団が、ネズミ・ハクビシン・アライグマ・イタチ・コウモリ・ハトなど、多種多様な害獣の駆除を行います。
害獣駆除パートナーは、害獣被害の現地調査からお見積もりまで「無料」で実施。電話は平日と土曜日の8:30~17:30、メールは365日24時間受け付けております。まずはお気軽にお問い合わせ下さい。
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