「夜になると天井裏でガタガタと大きな音がする」
「庭やベランダに見慣れない足跡がついている」
こうした異変に気づいて、「もしかしてアライグマが巣を作っているのでは?」と心配になっていませんか?
アライグマは非常に手先が器用で運動能力も高く、屋根裏や床下など人家のあらゆる場所に巣を作ってしまう害獣です。しかも特定外来生物に指定されているため、放置すればするほど繁殖・被害が拡大しやすいという特徴もあります。
この記事では、アライグマが巣を作りやすい場所や見分け方のポイント、侵入されることで起こる被害、そして実際に巣を作られてしまった場合の正しい対処法まで、専門業者が詳しく解説します。

- 地域に密着し39年、施工実績5.1万件突破!
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- ネズミ、ハクビシン、コウモリ、アライグマ、イタチ、その他害獣に対応
目次
アライグマの「巣」は一体どこにある?

アライグマはもともと北米大陸原産の動物で、日本には昭和時代にペットとして持ち込まれた個体が野生化し、現在では全国的に生息域を広げています。
近年ではアライグマの「すみか」が住宅街へと広がり、もとの生息環境と、私たちが暮らす住宅地とでは、巣を作る場所の傾向が大きく異なります。
自然環境の場合:樹洞や高い木の上に「巣」を作る

アライグマは本来、樹洞(木のうろ)や岩の隙間を巣として利用します。木登りが非常に得意で、鋭い爪と器用な手を使って高い木にも簡単に登ることができます。
またアライグマはアナグマやキツネが使わなくなった地面の巣穴をそのまま乗っ取って利用することもあります。木の上だけでなく地面近くにも巣を構えられる点は、アライグマならではの特徴といえるでしょう。
住宅街の場合:住宅の屋根裏や床下に「巣」を作る
都市部や住宅街に進出したアライグマは、樹洞の代わりに住宅の屋根裏、床下、物置、倉庫の隙間などを巣にします。
以下の動画は、住宅の屋根裏にアライグマが侵入している様子を捉えた映像です。
屋根裏は雨風をしのげるうえに天敵の心配がなく、断熱材のおかげで気温も安定しているため、子育てにも最適な環境です。台所や生ゴミ置き場に近い住宅ほど、エサも巣も同時に確保できる「快適な棲み処」として狙われやすくなります。
また、アライグマは1匹で複数のねぐらを使い分ける習性があり、一時的に物音が止んでも安心はできません。別の隠れ家に移動しているだけで、季節が変われば同じ場所に戻ってくるケースも珍しくありません。
「これってアライグマの巣?」見分けるための3つの特徴
もし住宅の屋根裏や床下、倉庫などで「動物の巣」らしきものを発見した場合、それがアライグマのものなのかを見分けるポイントは大きく3つあります。
特徴①:ひとまとめになった糞。未消化の種や昆虫の羽などが混ざる
アライグマの糞は太さ2~3cm、長さ5cm~15cmほどの筒状です。形状としては「犬の糞」などとよく似ています。

アライグマには「溜め糞(ためふん)」という習性があり、お庭や屋根裏などの決まった場所に繰り返し排泄します。そのため放置すると同じ場所にどんどん糞が積み重なっていきます。

雑食性の強いアライグマの糞には、未消化のものが含まれることが多くあります。たとえば果実の種や昆虫の羽、ペットフードの欠片などが混ざっていると、アライグマの糞を見分ける手掛かりとなります。
アライグマの糞について詳しくは以下の記事も参考にしてください。
特徴②:「人の手のような」5本指の足跡
アライグマの足跡は全長4~5.5cm前後(後ろ足は6.5~8cm前後)で、5本指であることが特徴です。(※足跡の大きさは個体差があります)
指が細長く離れていることから、「人間の手」のような形に見えることがあります。


よく間違えられるタヌキは4本指であるため、5本指の特徴を持つ足跡が屋根の上や雨樋などに残っていると、近くにアライグマの巣がある可能性が高くなります。
アライグマの足跡について詳しくは以下の記事をご覧ください。
特徴③:鋭い爪の「引っかき傷」や「住宅の破損」
アライグマは鋭い爪を持っており、住宅を登ったり壁に手を掛けた際には鋭い爪痕が残ることがあります。こうした傷のような鋭い爪痕が残っていれば、近くにアライグマの巣があるかもしれません。

またアライグマは手先が器用で力も強く、住宅に侵入する際には穴や隙間を自分で壊して(拡張して)入ろうとすることがあります。

このように不自然な場所が破損していれば、アライグマが侵入しようとしている(あるいはすでに侵入している)可能性があるため注意が必要です。
アライグマが住宅に侵入した場合の被害
アライグマが住宅に侵入し、巣を作ってしまうと、どのような被害が発生するのでしょうか?代表的な被害には以下のようなものがあります。
被害①:屋根裏からの物音・鳴き声による騒音被害

アライグマは基本的に夜行性で、日没後から明け方にかけて活発に活動します。
体長は尻尾を含めて約1m、体重は4〜10kgほどになるため、屋根裏を移動する際は「ドスドス」といった重低音が毎日のように響きます。
こうした騒音被害は睡眠の質を低下させ、不眠症や神経症、慢性的なストレスなど心身の健康を損なう要因となります。
被害②:溜め糞による悪臭と天井材の劣化
次の画像は、アライグマの糞が屋根裏に蓄積し、天井板が抜けそうになっている様子です。

アライグマの糞が蓄積すると強烈な悪臭を放つだけではなく、こうした天井の染みや劣化の原因となります。
放置期間が長くなるほど天井板の強度が落ち、最終的には抜け落ちてしまう危険もあります。こうなると駆除費用に加えて、天井や壁紙の張り替えといった大掛かりな修繕費用が発生してしまいます。
被害③:ダニ・ノミ・アライグマ回虫症などによる深刻な健康被害

アライグマの体にはダニやノミが寄生しており、屋根裏に侵入してしまうことで人間やペットに被害をもたらすリスクがあります。
またアライグマの糞には「アライグマ回虫」と呼ばれる寄生虫の卵が含まれているほか、レプトスピラ菌やサルモネラ菌といった細菌も含まれます。
こうした糞が乾燥して粉塵となり人間が吸い込むと、高熱や下痢、嘔吐などの症状となって現れることがあります。
被害④:生ゴミ・ペットフード・家庭菜園・観賞魚などへの被害

アライグマは非常に雑食性が強く、人間が捨てた生ゴミや屋外に放置されたペットフード、お庭で育てている家庭菜園や水槽で管理している観賞魚なども荒らしてしまいます。
また「ここにはエサがある」と覚えられてしまうと、繰り返し訪れて被害が深刻化していきます。
被害⑤:断熱材の破損

アライグマが屋根裏に侵入すると、断熱材をボロボロに引きちぎって荒らされてしまう被害が発生します。
断熱材が破損すると冷房の効きが悪くなったり、特定の部屋だけ冷え込んだり等、住宅本来の断熱性能が著しく低下します。
また断熱材の交換が必要になれば、多額の修復費用も発生してしまいます。
アライグマの駆除費用などについては以下の記事も併せてご覧ください。

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アライグマの巣を住宅に作らせない対策
住宅への侵入被害が発生する前に、アライグマを住宅に近づけない・侵入させないための対策をご紹介します。
対策①:侵入経路を徹底的に遮断する

アライグマは体が柔らかく、わずか10㎝前後の穴や隙間があれば通り抜けてしまいます。こうした穴や隙間が空いていればアライグマが容易に住宅へと侵入できてしまいますので、物理的に「侵入経路を断つこと」が最も重要な対策です。
特にアライグマに狙われやすいのは、住宅の以下のような場所です。

・屋根の重なり
・軒下(のきした)
・床下換気口
・換気扇の排気口などの開口部
こうした場所に穴や隙間を見つけたら、金網やパンチングメタルなどを用いて頑丈に封鎖(穴塞ぎ)をすることが重要です。
アライグマの侵入経路の探し方や具体的な塞ぎ方については、以下の記事で詳しく解説しています。
対策②:生ゴミやペットフード、農作物や観賞魚の管理

アライグマに「この家にはエサがある」と学習させないことが、被害を防ぐうえで重要です。ご家庭で取り組める具体的な対策は以下です。
生ゴミの管理:庭先などに生ゴミを置く場合は、鍵やロックがかかる蓋付きの頑丈なコンテナに保管しましょう。
ペットフードの管理:餌皿などを屋外に放置せず、食べ終わったらすぐに回収するようにします。またペットフードを袋のまま屋外に放置することも避けましょう。
農作物の対策:お庭に農作物や果樹がある場合には、アライグマが近付けないような柵を設けるなどしましょう。アライグマは熟した食べ物を好むため、早めに収穫するのも被害を抑えるポイントです。
観賞魚の管理:屋外で観賞魚を飼育している場合には、アライグマが接触できないように柵を設けるなどの対策を行います。水槽などは室内に移動させれば被害に遭う心配は少ないでしょう。
対策③:忌避剤(きひざい)でアライグマを遠ざける

ネット通販やホームセンターでは、アライグマが嫌がる成分を含んだ「害獣専用の忌避剤」が販売されています。こうした商品を家の周囲などに設置し、なるべくアライグマが嫌がるような環境を作りましょう。
刺激臭としては、トウガラシ(カプサイシン)成分やハーブ類、オオカミなど天敵の尿を模したにおい成分を嫌う傾向があるとされています。
アライグマの巣が住宅に作られた場合の対処法
すでにアライグマに巣を作られてしまった場合には、次のような手順で対処を進めます。
手順①:屋根裏のアライグマを確実に「追い出す」

まずは屋根裏に潜むアライグマを追い出す作業を実施します。
専門業者では追い出し用の薬剤などを使用しますが、市販の「害獣専用の燻煙剤(くんえんざい)」などでも代用可能です。屋根裏だけで使用すると壁の中から床下に避難されてしまう恐れもあるため、隠れ場所になりそうな箇所で同時に使用することが重要です。
手順②:侵入経路を完全に封鎖する

アライグマが完全に屋外へ出たことを確認してから、侵入口となっていた穴や隙間をすべて塞ぎます。
内部にアライグマが残ったまま封鎖してしまうと、パニックによる建材の破損や、最悪の場合は死骸による悪臭・害虫発生などの二次被害につながるおそれがあるため、必ず追い出したことを確認してから作業しましょう。
手順③:糞尿を清掃する

アライグマが屋根裏に侵入していると、多くのケースで糞尿が蓄積されています。こうした糞尿をそのまま放置していると、悪臭や害虫の発生などに繋がるため、清掃を行う必要があります。
ただしアライグマの糞には細菌や寄生虫などが含まれるため、素手では行わず、必ず手袋やマスクを着用したうえで実施するようにしましょう。
アライグマの糞の清掃方法などについては以下の記事で詳しく解説しています。
手順④:殺虫・殺菌消毒を行う

アライグマの体にはダニやノミが寄生しており、宿主(アライグマ)がいなくなった後は新たな吸血源を求めて人間に健康被害を及ぼす恐れがあります。
アライグマを追い出した後は殺虫用の燻煙剤などを用いて、屋根裏や床下の殺虫消毒を行いましょう。
またアライグマの糞尿には細菌やウイルスが含まれているため、殺虫と併せてアルコール(エタノール)を用いた殺菌消毒を同時におこなっておきましょう。
アライグマの「無許可の捕獲」はNG!特定外来生物としての注意点

アライグマは在来の野生動物と同様に鳥獣保護管理法の対象であるうえ、日本の生態系に大きな影響を与える「特定外来生物」にも指定されています。
具体的には、アライグマを無断で捕獲した場合には鳥獣保護管理法違反となり1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されます。また無断で野外に放つなどした場合には外来生物法違反となり3年以下の懲役または300万円以下の罰金と、とても重い処罰を受けることになります。
捕獲を行う場合は、お住まいの自治体を通じて鳥獣保護管理法または外来生物法に基づく手続きを行う必要がありますので、まずはお住まいの自治体の窓口に相談してみましょう。
アライグマの捕獲については以下の記事で詳しく解説しています。
アライグマの完全駆除は、個人では難しいのが実情

ここまでの対処法をご自身で試すことも可能ですが、侵入経路の完全な特定・封鎖や、高所での作業、糞尿の安全な処理などは専門的な知識と装備が必要であり、個人で完結させるのは容易ではありません。
さらに少しでも侵入経路の見逃しがあれば、繰り返し被害が発生してしまい、同様の作業を繰り返し行う必要があります。
確実かつ安全に解決するためには、私たちのような害獣駆除の専門業者へご相談いただくことを強くおすすめします。
害獣駆除業者の選び方などについては、以下の記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にして下さい。
アライグマ駆除を業者に依頼した場合の費用相場

アライグマ駆除を専門業者に依頼する場合の費用は、被害の範囲や住宅の状況によって変動しますが、全国的にはおおよそ10万〜30万円程度が目安とされています。
業者によっては、駆除後の再発保証が付いているケースもあり、万が一の再発にも対応してくれるケースがあります。
アライグマ駆除の費用相場や具体的な作業内容については、以下の記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。
また、当社「害獣駆除パートナー」が実際に行ったアライグマの駆除事例も公開しています。深刻な被害現場ですが、どのような作業を行ったのか参考になりますので以下のページよりご確認ください。
アライグマの巣に関するQ&A
Q. アライグマは地面に巣穴を掘りますか?
A. アライグマ自身が一から穴を掘ることは少ないものの、アナグマやキツネが使わなくなった地面の巣穴をそのまま利用することがあります。樹上だけでなく地面近くにも巣を構えられる点は、ハクビシンとは異なるアライグマの特徴です。
Q. 巣にアライグマの赤ちゃん(幼獣)がいたらどうすればいい?
A. 無理に追い出しを行うと、親だけが逃げてしまい、赤ちゃんが屋根裏に取り残されて衰弱してしまう恐れがあります。幼獣がいることが分かった場合は、自己判断で手を出さず、害獣駆除業者や自治体の窓口に相談し、適切な方法で対応してもらいましょう。
Q. 一つの巣に何匹くらい生息していますか?
A. 出産期であれば母親と子ども合わせて3〜6匹程度が一般的です。それ以外の時期では1匹で行動していることも多くあります。








