害獣駆除の相場を調べていると、金額の幅が広すぎて「結局いくらかかるのかわからない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
実は、害獣駆除は業者によって作業範囲やサービス内容が大きく異なるため、一概に相場を算出するのが非常に難しい業界でもあります。
そこでこの記事では、価格帯ごとの作業内容の違いに加え、「害獣の種類」や「住宅の広さ」といった多角的な視点から、費用相場を徹底解説します。
この記事を読めば、ご自身の状況に合わせた適正価格の目安がわかります。ぜひ業者選びの参考にしてください。

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目次
害獣駆除の費用相場と業者の特徴
害獣駆除の費用相場:なぜ金額に差が出るのか?
害獣駆除の相場についてまず知っておきたいのは、費用は「どの範囲まで作業を行うか?」によって大きく変動するという点です。
例えば、低価格の業者は「今いる個体の追い出し」という一時的な対応に留まることが多いです。
一方で、高価格帯の業者は再発防止のための「侵入口の封鎖」や、健康被害を避けるための「殺菌消毒」、さらに「中長期のアフター保証」までの総合的なサービスをセットにしているのが一般的です。つまり、金額の差はそのまま「安心の差」と言い換えることができます。
以下に、価格帯別のサービス内容を一覧にまとめました。 ※1階床面積15坪、2階建ての一般的な戸建て住宅を想定。

次の節からは、それぞれの価格帯における業者の特徴を詳しく解説していきます。
5万円以下の業者の特徴
費用が1万円〜5万円前後の価格帯では、基本的に「今いる害獣個体の追い出し・捕獲」といった応急処置がメインとなります。
一見、これだけで十分に見えますが、害獣が屋内にいるということは「必ずどこかに侵入口がある」ということです。その穴を放置したままでは、高確率で再発する点に注意しなければなりません。
具体的な作業内容は、屋根裏や床下での追い出し、ネズミであれば粘着シートや殺鼠剤(毒エサ)の設置などが中心です。


作業時間は2〜3時間程度で完了することが多く、専門業者というよりは「便利屋」に近い業態や、小規模な個人事業主が請け負うケースが目立ちます。
この価格帯は初期費用を抑えられますが、一度で駆除しきれなかった場合に、追加作業のたびに費用が発生する「従量制」のような形になりがちです。また、再発に対する保証も付かないことが多いため、最終的なコストが膨らむリスクも考慮しておくべきでしょう。
5~15万円の業者の特徴
5万円〜15万円前後の価格帯になると、追い出しや捕獲だけでなく、「糞尿の清掃」や「侵入口の封鎖(穴塞ぎ)」までを作業範囲に含む業者が増えてきます。作業時間は、おおむね半日から1日程度です。




侵入口を適切に封鎖できれば再発のリスクは大幅に下がり、業者によっては短期の保証が付くケースも出てきます。
ただし、この価格帯で注意すべきは、駆除後の「衛生面」です。 害獣の体にはダニやノミなどの害虫が寄生しており、糞には吸い込むと健康被害を引き起こすウイルスや菌が含まれています。こうした駆除後に発生する問題を「二次被害」と呼びますが、この価格帯のプランでは、徹底した害虫駆除や殺菌消毒といった二次被害対策まではカバーしきれない可能性が高くなります。
15万円~30万円以上の業者の特徴
費用が15万円〜30万円以上の価格帯では、害獣駆除や侵入口の封鎖に加えて、二次被害を防ぐための害虫駆除や殺菌処理が標準的に含まれます。糞尿に含まれる雑菌・ウイルスへの対策や、害獣に寄生していたダニ・ノミの駆除まで徹底して行うため、作業期間は2〜3日ほど要するのが一般的です。


ここまで入念な処置を行うことで、被害再発や健康被害のリスクを最小限に抑えられます。その自信の裏付けとして、中長期のアフター保証を設ける業者も存在します。(※建物の老朽化や構造によっては保証対象外となる場合もあります)。
保証期間内であれば、万が一再発しても無償もしくは低料金で再施工を受けられるため、将来的な費用高騰の心配がなく、最も確実で安心できる選択肢だと言えます。
費用だけで業者を判断する「落とし穴」
これまで解説してきた通り、害獣駆除の費用はサービス内容によって変動します。
目先の出費を抑えたい心理から「安さ」を優先したくなりますが、再発のリスクやアフター保証の有無を考えると、低価格な業者が必ずしも最良の選択とは限りません。
例えば、ネット広告などで「一律2万円で完全駆除!」といった極端な低価格を謳うケースには注意が必要です。実際には、2万円で対応できるのは「追い出しのみ」などの限定的な作業であることが多く、現場で追加作業を提案され、最終的には10倍以上の見積もりを提示されるといったトラブルも報告されています。
業者から見積もりを取る際は、提示された金額だけで判断せず、作業範囲と追加料金、保証についてよく確認しましょう。相場と実際の見積額に大きな乖離がある場合は、その理由を納得できるまで質問することが大切です。


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害獣駆除費用に影響する要因一覧
続いて、前節で解説した業者の特徴を踏まえ、さらに害獣駆除の費用に影響を与える具体的な要因について、一つずつ詳しくご紹介します。
要因①:害獣の種類
「害獣の種類」によって費用が変わることは、多くの方が最初にイメージされるかもしれません。
害獣ごとに侵入経路や被害の傾向が異なるため、害獣種は確かに重要な要素です。しかし、実際の駆除作業には共通する工程も多く、害獣の種類だけで料金が2倍、3倍と大きく跳ね上がるケースはそれほど多くありません。
ただし、それぞれの害獣種特有の理由で「高額になりやすいケース」は存在します。注意すべき点は以下の通りです。

・ネズミ駆除が高額になるケース
ネズミは非常に体が小さく、わずかな隙間を見逃すだけで再発のリスクが生じます。そのため、侵入経路が多数ある住宅では入念な封鎖作業(穴塞ぎ)が必要となり、作業日数の増加に伴って料金が高額になることがあります。
害獣駆除パートナーによるネズミ駆除の作業内容や料金例は以下のページで解説しています。
ネズミとはどのような害獣?ネズミ駆除の作業内容や料金例、保証内容について
・コウモリ駆除が高額になるケース
コウモリもネズミと同様、徹底した封鎖(穴塞ぎ)作業が不可欠です。
さらに、コウモリは2階の軒下といった高い場所から侵入する特性があるため、「高所作業費」や「足場の設置」といった高所作業のための追加費用が発生しやすくなります。
害獣駆除パートナーによるコウモリ駆除の作業内容や料金例については以下のページで解説しています。
コウモリとはどのような害獣?ネズミ駆除の作業内容や料金例、保証内容について
・ハクビシン、アライグマ、イタチ駆除が高額になるケース
ハクビシンやアライグマ、イタチなどの中型に分類される害獣の厄介な点は、住宅の屋根裏など、天敵から身を守れる安全な場所での「出産」です。
もし屋根裏で出産されてしまうと、通常の追い出し作業では害獣の赤ちゃんを外に出すことができず、作業日数が大幅に増えたり、役所への捕獲許可申請が必要になったりします。特に出産期である春から夏にかけては、通常料金を上回る可能性が高いため注意が必要です。
害獣駆除パートナーにおける、中型の害獣それぞれの作業内容や料金例については以下のページをご覧下さい。
・ハクビシン駆除の作業内容や料金例
・アライグマ駆除の作業内容や料金例
・イタチ駆除の作業内容や料金例
上述のようなケースでは、害獣の種類に応じて追加料金が発生する可能性があります。
経験豊富な業者であれば、被害状況や時期からこうしたリスクを事前に想定し、見積もり段階で丁寧に説明してくれます。一方で、経験の浅い業者の場合、予期できたはずのトラブルを見逃し、後から「その都度追加料金」を請求されるリスクがあります。料金の安さだけでなく、対応力や資格の有無も考慮して業者を選ぶことが重要です。
要因②:住宅の広さ(作業面積)
害獣駆除の費用は、対象となる「建物の広さ」とも密接な関係があります。
具体的には、ネズミ駆除などで使用する粘着シートや殺鼠剤(毒エサ)の設置数は、住宅の面積が広くなるほど増加し、それに伴って材料費や設置作業の費用が上昇します。
また、噴霧器などを用いた害虫駆除や殺菌処理も、作業面積(㎡ あたりの単価)に基づいて算出されるのが一般的です。
そのため、基本的には住宅の面積が広くなるほど、費用も増加する傾向にあります。
要因③:住宅の築年数
「住宅の築年数」も、害獣駆除の費用を左右する重要な要素です。
一概に「築年数が古いほど高額になる」とは限りませんが、一般的に古い住宅は経年劣化や構造上の理由から害獣の侵入口が多くなりやすく、封鎖(穴塞ぎ)作業に要する手間や資材量が増えるため、費用が上がる傾向にあります。
一方で、たとえ築年数が経っていても、リフォーム済みであったり、構造的に隙間や穴ができにくい住宅であれば、費用が高騰する心配は少なくなります。
要因④:被害状況(被害の深刻度)
害獣駆除の費用は、害獣による「被害状況(被害の深刻度)」と密接に関係しています。
害獣が侵入してから1週間程度であれば、糞尿の量も少なく被害は軽度で済みます。この段階で対策を打てば、費用も最小限に抑えられます。
しかし、被害獣害を数ヶ月〜数年と放置してしまうと、以下のような要因で費用が高騰する可能性が高まります。
糞尿の蓄積: 大量の糞の除去や、染み付いた尿の殺菌作業が必要になります。
断熱材の損傷: 害獣が断熱材を寝床にしてボロボロにしている場合、断熱材の撤去や交換費用が発生します。
室内への侵入: 屋根裏や床下だけでなく、居住空間にまで侵入経路が広がっていると、封鎖すべき箇所が大幅に増え、作業日数も長くなります。


以上の通り、被害が拡大するほど、害獣の駆除そのものだけでなく、住居の原状復帰(清掃・修繕)にかかるコストが膨らむため、早めの対処が重要です。
要因⑤:保証内容
害獣駆除の費用が思わぬ形で膨れ上がる要因が「保証」の仕組みです。
多くの業者では、害獣の再発や施工不備に対して保証制度を設けていますが、その内容や料金体系は業者によって大きく異なります。
注意したいのは、「保証の付帯が有料オプション」となっているケースです。 例えば、駆除料金が30万円であっても、「5年間の再発保証を付けるには別途15万円が必要」といった提示をされ、最終的な請求額が45万円にまで跳ね上がってしまうこともあります。
こうした想定外の出費を避けるためには、「提示された見積もり(基本料金)の中に、あらかじめ保証が含まれている業者」を選ぶことが大切です。また、保証期間や適用範囲などの保証の内容も明確に確認しておきましょう。
害獣駆除で追加費用が発生するケース
害獣駆除の現場では、基本的な作業費とは別に、住宅の構造や立地条件によって「どの業者に依頼しても追加費用が発生せざるを得ないケース」があります。
代表的な例を順にご紹介します。
追加費用のケース①:点検口の設置が必要な場合
害獣が屋根裏や床下に侵入している場合、被害状況の確認や駆除作業を行うには「点検口」から内部へ進入する必要があります。
もともと点検口が設置されていない住宅では、新たに作成(新設)しなければなりません。新設費用の相場は、1カ所につき3~4万円前後です。

点検口を作ることで、隅々まで確実な清掃・消毒ができるようになるほか、今後の点検やメンテナンスもしやすくなるメリットがあります。
追加費用のケース②:高所作業が必要な場合
害獣の侵入口が2階の軒下や屋根の上などの高い場所にある場合、通常の作業費とは別に「高所作業費」が発生することがあります。
特に瓦屋根の住宅は、瓦の隙間や漆喰(しっくい)の崩れなどが侵入口になりやすいため、屋根に登っての入念な調査・封鎖作業が必要です。
高所作業費は、業者にもよりますが、おおむね1箇所あたり1万~5万円前後です。 なお、梯子(はしご)が届かないほど高い場所や、足場が不安定で危険な場所での作業には、別途「足場の設置費用」が加算される場合もあります。

追加費用のケース③:断熱材の撤去・交換が必要な場合
害獣は、屋根裏や床下の断熱材を住処(すみか)にすることがよくあります。断熱材は保温性が高く、彼らにとって格好の繁殖場所になってしまうからです。
一度断熱材を住処にされると、そこに糞尿が染み込み、強烈な悪臭やダニ・カビの発生源となります。放置すると住宅全体の衛生環境を著しく損なうため、汚染された断熱材は撤去が必要になります。
この場合、駆除の基本料金とは別に、「断熱材の撤去費用」や「産業廃棄物としての処分費用」が追加で発生します。
また、断熱材を撤去したままでは、住宅の断熱性能が大幅に低下してしまいます。新しい断熱材を設置する場合は、その「購入費」や「施工費」も考慮しておく必要があります。

信頼できる業者に現地調査を依頼すれば、こうした追加費用の有無や正確な金額が事前に判明します。見積もりを受け取った際は、単に総額を見るだけでなく、内訳までしっかりと確認するようにしましょう。

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害獣駆除費用を安く抑える4つの方法
高額になりがちな害獣駆除ですが、コツを知っていれば費用を抑えることは十分に可能です。
ここからは、害獣駆除の費用を安く抑えるための「4つの方法」を具体的に解説します。わずかな工夫で大きな違いが出ることもあるため、ぜひ実践してみてください。
方法①:雑損控除や補助金を活用する

害獣駆除にかかった費用は、確定申告の際に「雑損控除」として計上することで、住民税の軽減や所得税の還付を受けることができます。
害獣被害は「災害」と同様の損害とみなされ、ほとんどの方が、実質的に害獣駆除の費用を抑えることができるため、活用することを強く推奨します。
雑損控除を受けるには、業者から発行された領収書などの証跡(証明書類)が不可欠です。大切に保管しておきましょう。
また、一部の自治体では、補助金を支給することで、駆除費用の一部を補助する制度を設けています。対象となる地域や条件は限られていますが、まずはお住まいの自治体の状況を確認することをお勧めします。
これらの公的支援制度は、少しの手間をかけるだけで確実に負担を減らせるため、他の方法と比べても優先的にチェックしたい項目です。以下の記事でも解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。
方法②:異変を感じたら、すぐに専門業者に相談する

費用を最小限に抑えるための鉄則は、早期発見・早期対応です。
「屋根裏でガサガサと音がする」「天井に染みができた」「強烈な臭いが漂ってきた」といった異変を感じた際、自己判断で様子を見るのは禁物です。
前述の通り、害獣被害は時間の経過とともに拡大します。糞尿の蓄積による建材の腐食、ダニ・ノミの発生、さらには屋根裏や床下での繁殖など、放置期間が長くなるほど「駆除費用」だけでなく「リフォーム費用」まで加算されることになります。
「害獣は自然に出ていかないのか?」と思われる方もいらっしゃいますが、一度棲みついた害獣が自ら去ることはほとんどありません。僅かな油断が最終的に数十万円の差となって跳ね返って来るため、少しでも違和感があったら、すぐに専門業者へ調査を依頼しましょう。
方法③:複数の業者から「相見積もり」を取る
害獣駆除の費用は業者によって大きく異なります。1社だけで判断せず、最低でも2〜3社から「相見積もり」を取ることをおすすめします。
複数の見積もりを比較することで、お住まいの地域の相場感がつかめるだけでなく、各社のサービス内容や保証の違いが浮き彫りになります。
この際、次のような業者には注意しましょう。
・「なぜこの金額なのか?」を納得できるように説明できない業者
・「駆除一式」などとされ、封鎖や清掃などの具体的な作業の記載が無い業者
「一刻も早く解決したい」という焦りから、最初に来た業者に即決してしまうケースは少なくありません。しかし、数社への問い合わせは1〜2日あれば十分可能です。数万円から十数万円の差が出ることも珍しくないため、少し立ち止まって比較検討することをおすすめします。
方法④:無理に「自分だけで」対処しようとしない

害獣被害に遭った際、「業者に頼むと高くつくから」と、ホームセンターで対策グッズを買い込み、自力で解決しようとする方が多くいらっしゃいます。
しかし、十分な効果が得られないばかりか、かえって「最終的な支払い総額」を高くしてしまうことが少なくありません。自力での対処には、以下のような大きなリスクが伴うためです。
・害獣の慣れを招く: 市販の忌避剤を中途半端に使うと、害獣が刺激に慣れてしまい、後の専門業者による駆除作業が難航する原因になります。
・被害を拡大させる:侵入口を間違った方法で塞ぐと、害獣が再び侵入したり、逃げ場を失った害獣が暴れたりなど、被害が悪化することがあります。
また、害獣を無許可で捕獲・殺傷すると、「鳥獣保護管理法」違反となり、1年以下の懲役または100万円以下の罰金という刑罰が科される可能性があるため、安易な捕獲は禁物です。(ネズミだけはこの法律の対象外です)
結論としては、最初から専門業者に調査・駆除を任せてしまうことが、結果として最も「安く、安全に」解決できる得策といえます。
信頼できる害獣駆除業者を選ぶための「5つのポイント」

ここからは、安心して任せられる害獣駆除業者の選び方を解説します。
近年、ネット広告で「格安料金」を掲げながら不透明な追加料金を請求する悪徳業者の被害や、「駆除したはずなのにすぐに再発した」といったトラブルが相次いで報じられています。こうした事態を未然に防ぐために、以下の5つのチェックポイントを意識して業者選びを進めましょう。
ポイント①:日本ペストコントロール協会の「優良事業所」認証があるか
害獣駆除の業者選びで最初に確認したいのが、害獣駆除業界で最も権威ある「日本ペストコントロール協会」に加盟しているかどうかです。
加盟業者は一定の技術水準を満たしていることが保証されますが、なかでも協会から「優良事業所」の認証を受けている業者は、特に高度な技術力と厳格な管理体制を備えているため、より高い信頼が置けます。

2025年12月時点のデータによれば、全国の加盟業者967社のうち、この認証を取得しているのはわずか163社(全体の約16.8%)です。この中から候補を絞り込めばより安心なため、検討の際は公式サイトなどで「優良事業所」のロゴや記載があるかをチェックしましょう。
日本ペストコントロール協会の優良事業所については、以下の記事もあわせてご覧ください。
ポイント②:長い社歴と、幅広い害獣種の豊富な施工実績があるか
害獣駆除の現場では、住宅の構造や被害状況に応じた臨機応変な対応が求められます。実績豊富な業者ほど、蓄積された経験に基づいて最適な駆除方法を提案できるため、実績数は業者選びの重要な指標になります。
また、いわゆる「社名ロンダリング」には注意が必要です。悪質な業者のなかには、強引な勧誘や不当な請求、ずさんな施工などで悪評が広まると、社名を変えて営業を続けるケースがあります。
そのため、施工実績数だけでなく「社歴の長さ」も、業者の信頼性を測る大切なポイントです。一つの目安として、最低でも5年、より安心を期すなら10年以上の運営実績がある会社を選ぶのが賢明でしょう。

ポイント③:有資格者による「完全自社施工」か

害獣駆除の知識や技能を証明する専門資格として、前述の日本ペストコントロール協会が認定する「ペストコントロール技術者」などが存在します。
駆除業者のスタッフがこうした資格を保持していることは重要ですが、見落としがちなのが「実際に作業するスタッフが資格を持っているか」という点です。一部の業者では、代表者だけが資格を持ち、現場には知識の浅いアルバイトや新人が派遣されるケースも見受けられます。
また、害獣駆除業界には、営業だけを行い実務を下請け業者に丸投げする企業や、ネット集客のみを行い各業者に案件を転送する「紹介サイト」が数多く存在します。こうした仲介を挟むと、成約時の紹介手数料(中間マージン)分だけ費用が割高になるだけでなく、下請け業者への責任転嫁や、コストカットによる手抜き工事のリスクも生じます。
余計なコストを抑え、トラブルを防ぐためには、自社の有資格者が全工程に一貫して対応する「完全自社施工」の業者を選びましょう。

ポイント④:明確な内容の「見積書」と「保証書」が書面で発行されるか
契約や被害再発時のトラブルを防ぐため、口約束ではなく、必ず「書面」で詳細を確認できる業者を選びことが大切です。
「見積書」については、具体的な作業内容と費用内訳が明記されているかを確認しましょう。「駆除工事一式」などと一括りにされており内訳が不透明な場合や、費用が相場から極端に乖離している場合は注意が必要です。
「保証書」については、保証期間と、被害再発時の無償対応の条件・範囲が明記されているかを必ずチェックしましょう。「保証あり」と謳っていても、実際には「侵入口が別なら対象外」などと言われ、後から追加費用を請求されるケースもあります。

ポイント⑤:調査・施工の様子を写真や動画で確認できるか
害獣駆除の作業の多くは、屋根裏や床下など、依頼主の目が届かない場所で行われます。
そのため、被害状況や作業内容の透明性を確保するには、調査時や施工後の様子、および「ビフォーアフター」を写真や動画で丁寧に報告してくれる業者を選ぶことが重要です。視覚的な証拠があることで、手抜き工事の心配がなく、納得感を持って依頼することができます。

害獣駆除業者の選び方については、以下の記事でさらに詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。



