東京都板橋区のハクビシン駆除|捕獲支援制度の内容と注意点を解説

東京都板橋区では、ハクビシンの目撃や住宅への侵入被害が多数発生しています。そのため、板橋区では被害住宅を対象とした「アライグマ・ハクビシン被害対策事業」を実施しています。

しかし、単にハクビシンを「捕獲」するだけでは十分とは言えません。新たな個体の侵入を防ぐ対策を講じなかったり、放置された糞尿による悪臭や衛生被害のリスクを放置したりすると、根本的な解決にはならないからです。そのため、捕獲後はご自身で害獣駆除業者に侵入経路の穴塞ぎ(封鎖)や衛生処理を依頼する必要があります。

本記事では、東京都板橋区におけるハクビシン被害の現状や、区の捕獲支援制度を利用する際の詳細と注意点について解説します。現在ハクビシン被害でお困りの方は、ぜひ参考にしてください。

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東京都板橋区のハクビシン被害の現状

ハクビシン

はじめに、東京都板橋区におけるハクビシンの被害状況について解説します。

板橋区は東京の北西部に位置し、荒川や新河岸川といった河川が区の北側を流れています。これらの河川沿いには豊かな植生が広がっており、埼玉県と接する地理的な特性から、県境をまたいでハクビシンが移動しやすい環境が形成されています。

また、赤塚公園や城北中央公園といった大規模な緑地が区内に点在しており、餌となる果実や小動物を安定的に確保できる環境がハクビシンを引き寄せています。特に赤塚公園は都立の自然豊かな公園であり、周辺の住宅地への出没リスクは高いといえます。

さらに、板橋や常盤台、志村といったエリアには戦後から続く住宅街が広がり、築年数の古い木造住宅が数多く残っています。こうした建物は外壁や軒下に隙間が生じやすく、緑地や河川沿いから移動してきたハクビシンが屋根裏へ侵入するための足がかりになりやすい傾向があります。豊富な緑地と老朽化した住宅が隣接するこの環境が、ハクビシンにとって「餌場」と「住み処」の両方を満たす条件を作り出しています。

 

板橋区のハクビシン被害の件数は?

板橋区では、区のホームページ上で正確な被害件数の記載はありません。

参考:ハクビシン被害について|東京都板橋区

参考までに、東京都環境局が発表している23区内のハクビシン捕獲状況が以下です。

年度ハクビシンの捕獲件数
令和4年度264件
令和5年度252件
令和6年度300件

参考:ハクビシンの捕獲状況|東京都環境局

このように、23区内でも多数のハクビシン捕獲事例があることから、板橋区でのハクビシン被害も決して珍しい物ではありません。

近年、日本全国でハクビシン被害は深刻化しており、板橋区でも被害相談が増加していくことが懸念されています。

 

ハクビシンによる主な被害

ハクビシンが住宅に侵入したら、私たち人間や住まいにはのような被害があるのでしょうか?ハクビシンによって引き起こされる主な被害には、以下のようなものがあります。

 

被害①:屋根裏からの足音・鳴き声による騒音被害

ハクビシンは夜行性のため、人間が寝静まった深夜に活動を本格化させます。荒川や新河岸川沿いに生息するハクビシンは、夜間に川沿いの緑地から住宅街へと移動し、軒下や屋根裏へと侵入するケースが多く見られます。埼玉県と隣接する板橋区では、県境を越えて移動してきた個体が区内に定着するケースも少なくありません。

ハクビシンが屋根裏に侵入すると、天井のすぐ上をドタバタと走り回る音や、不気味な鳴き声が室内まで響き渡ります。

以下の動画は、屋根裏に侵入したハクビシンの様子です。

実際に被害に遭われた方からは、「毎晩の騒音で精神的に追い詰められた」という声が数多く寄せられます。こうした状態が続くと、不眠症や神経的な過敏、慢性的なストレスを抱えることになり、心身の健康を損なう恐れがあります。

 

被害②:溜め糞による悪臭、天井板の腐食・損傷

ハクビシンのフンで天井が抜けそうな住宅

ハクビシンには、特定の場所に集中して排泄を行う溜め糞(ためふん)という習性があります。屋根裏に住み着かれると、同じ場所に大量の糞尿が積み重なり、被害が深刻化していきます。

板橋区は荒川沿いの低地帯を抱えるエリアであり、地域によっては湿気の影響を受けやすい環境にあります。特に志村や舟渡といった荒川に近いエリアの住宅では、天井板や断熱材がもともと湿気で劣化しているケースも多く、糞尿の水分やアンモニア成分が染み込みやすい状況になっています。

さらに放置すると腐食が進行して天井板の強度が低下するため、糞尿やハクビシン自身の重みに耐えきれなくなり、最悪の場合は天井が突然抜け落ちてしまうケースもあります。

こうなると、ハクビシンの駆除費用だけでなく、天井板の張り替えや壁紙(クロス)の交換、住まい全体の消毒作業など、非常に高額なリフォーム費用が発生してしまいます。

 

被害③:ダニ・ノミの発生と感染症リスク

ハクビシンの体には、非常に多くのダニやノミが寄生しています。住宅への侵入を許すと、これらの害虫が天井裏から居住スペースへ入り込み、人を刺して激しい痒みや赤い発疹といった症状を引き起こすことがあります。

特に注意が必要なのはハクビシンを駆除した後です。宿主がいなくなったダニやノミは、新たな吸血対象を求めて室内に拡散する傾向があります。そのため、ハクビシンの駆除後に徹底的な殺虫消毒を行わないと、長期間に渡って虫刺されなどの二次被害に悩まされるリスクがあります。

また、ハクビシンの糞尿には、深刻な感染症を引き起こすウイルスや病原菌が含まれていることがあります。糞の粉じんを吸い込んだり、清掃時に誤って直接触れたりすることで感染する危険性があります。

こうしたハクビシンの危険性については以下の記事でも詳しく解説しています。

 

東京都板橋区のハクビシン対策支援制度

捕獲されたハクビシン

近年のハクビシン被害の増加を受け、全国の自治体が被害に悩む住民に向けて捕獲支援などを行っています。

東京都板橋区においても、ハクビシンやアライグマの被害に遭われた方を対象とした捕獲支援をおこなっています。

この制度は、板橋区の委託業者がハクビシンの棲みついている場所に罠を設置し、無料で捕獲・回収を行ってくれるものです。一般住宅にお住まいの方であれば、ほとんどの方がこの支援を受けることができます。

ただし、支援を受けるためには、住民側で以下の作業が必要となります。

  • 事前調査や箱わな設置・回収時の立ち会いができること。
  • 毎日の箱わなの見回りが可能であること。
  • 捕獲された場合は、速やかに板橋区や専門業者に連絡できること。

こうした日々の対応が可能であれば、心強い支援制度といえるでしょう。

参考:アライグマ・ハクビシン被害対策事業|東京都板橋区

 

【要注意】行政の捕獲支援だけではハクビシン対策が不十分な理由

先述の通り、板橋区ではハクビシンの捕獲支援を無料で受けられます。しかし、ハクビシン被害の根本的な解決を目指すうえでは、「捕獲」だけでは対策として不十分であることを知っておく必要があります。

ハクビシンが一度でも住宅に侵入すると、天井裏には糞尿が蓄積され、ダニやノミが繁殖します。また、侵入経路となった穴を放置していると、捕獲によってハクビシンが一旦いなくなったとしても、すぐに別の個体が侵入し、被害が繰り返される可能性が高いです。

板橋区の制度はあくまで「捕獲」を目的としたものであり、侵入経路の遮断(穴塞ぎ)や、糞尿の清掃、徹底的な殺菌消毒といった二次被害を防ぐための専門的な作業は含まれていません。

その証拠に、板橋区の公式ページ(ハクビシンの被害について)では、注意事項の欄に「進入路を塞ぐ工事」「ふん尿撤去・清掃・雑菌消毒処理」についてはご自身で専門業者へご依頼ください。との注意書きがあります。

被害を完全に終わらせるためには、ご自身で害獣駆除の専門業者へ依頼して、侵入口の封鎖(穴塞ぎ)作業や、住宅の衛生管理をトータルで実施することが必要になります。

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害獣駆除業者によるハクビシン駆除作業の流れ

参考までに、専門の害獣駆除業者がトータルで行うハクビシン駆除の作業内容と、基本的な流れについて解説します。

 

作業①:追い出し作業(子どもがいる場合は「捕獲」)

屋根裏での追い出し作業

ハクビシンが住宅に侵入している場合、多くの害獣駆除業者では「捕獲」ではなく「追い出し」を優先します。

捕獲には「罠にかかる保証がない」「市区町村の許可取得に日数を要する」といったデメリットがあるため、素早く確実に対処できる追い出しが推奨されるのです。

この作業では、ハクビシンが嫌がる成分が含まれた専門の薬剤を屋根裏などに噴霧し、すみやかに家から追い出します。

ただし、ハクビシンの子ども(赤ちゃん)が屋根裏に生息している場合には、例外として捕獲を実施することがあります。

 

作業②:侵入経路の穴塞ぎ(封鎖)

屋根の重なりの点検

ハクビシンを追い出した後は、ハクビシンが住宅へと侵入した穴や隙間を塞ぐ作業を行います。

この作業を行わなければ、追い出したハクビシンが再び戻って来たり、新しいハクビシンに侵入されたりする恐れがあります。

ハクビシンは主に高所から侵入している場合が多いので、怪しい穴や隙間などがあれば全て塞いでいきます。板橋や常盤台、志村エリアの築古木造住宅では、荒川沿いの湿気によって外壁や軒下の劣化が進んでいるケースが多く、侵入口が複数箇所に及ぶことも珍しくありません。

 

作業③:糞尿の清掃

ハクビシンのフン

ハクビシンは、屋根裏や床下などの特定の場所に溜め糞をする習性があります。

排泄物をそのまま放置しておくと、強烈な悪臭や天井の染みを引き起こすだけでなく、糞尿に含まれるウイルスや病原菌による二次被害(健康リスク)を招く恐れがあります。

特に荒川沿いの低地帯に近い志村や舟渡エリアでは、湿気の影響で糞尿による腐食が進みやすい傾向があります。被害が表面化する前に速やかな回収・処分を行うことが重要です。

 

作業④:害虫駆除・殺菌消毒

殺虫・雑菌消毒

ハクビシンの体には多くのダニやノミが寄生しています。住宅への侵入を許すと、ハクビシンを追い出した後も室内にダニやノミが残り、人間に移って虫刺されなどの二次被害を引き起こすことがあります。

また、糞尿にはさまざまなウイルスや病原菌が含まれており、乾燥した粉じんを吸い込んだり、清掃時に直接触れたりすることで感染する危険があります。

こうした深刻な健康被害を防ぐため、ハクビシンの追い出し・穴塞ぎ・清掃作業に続いて、専門の薬剤を用いた害虫駆除や殺菌消毒を徹底的に行います。

 

以上のすべての工程を終えて、ようやくハクビシン駆除が完了となります。

以上の工程のうち、板橋区の支援制度によって無料で実施できるのは「作業①:追い出し(捕獲)」のみです。「作業②:侵入経路の穴塞ぎ」「作業③:糞尿の清掃」「作業④:害虫駆除・殺菌消毒」といった、被害の根本解決や衛生処理は支援の対象にはなりません。そのため、これらについては別途、ご自身で害獣駆除の専門業者へ依頼する必要があります。

 

ハクビシン駆除の費用相場

ハクビシン駆除にかかる費用は、住宅の構造や被害の進行状況によって大きく異なります。全国的な相場としては、追い出しから侵入口の封鎖、清掃、消毒までを一貫して実施した場合、10万~30万円前後が目安となります。費用相場の詳細については、以下の記事でも詳しく解説しています。

行政の捕獲支援を利用すれば、業者に依頼する際の「捕獲・追い出し」にかかる費用を節約できる可能性があります。

しかし、行政の罠設置は申請から実際の稼働まで数日〜1週間以上を要することがほとんどです。その間に屋根裏で糞尿被害が拡大したり、侵入箇所がさらに増えたりして、結果的にリフォームなどの修繕費がかさんでしまうケースも少なくありません。

 

私たち害獣駆除パートナーでは、ハクビシンの「追い出し作業」を基本料金に含めた、明朗な料金体系を設定しています。

「行政の支援を待たずに今すぐ被害を止めたい」という方はもちろん、「行政の支援で捕獲した後に、清掃・消毒・穴塞ぎだけを頼みたい」という方まで、お客様の状況に合わせて柔軟に対応いたします。費用面でも安心してご相談ください。

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害獣駆除パートナーによる東京都板橋区の駆除実績

私たち「害獣駆除パートナー」は、大手ホームセンターやペストコントロール協会との連携のもと、東京都板橋区において長年、数多くの駆除施工実績を積み重ねてきました。

直近5年間における害獣・害虫の駆除件数は20件にのぼります。エリア別の実績は以下の通りです(2025年12月時点)

地区名件数
熊野町1件
小豆沢2件
大山町1件
徳丸1件
富士見町1件
赤塚1件
大谷口2件
志村1件
大谷口上町1件
泉町1件
稲荷台2件
上板橋1件
西台3件
成増1件
弥生町1件

板橋区内での詳細な施工事例や、実際にサービスをご利用いただいたお客様の声は、以下の記事にて詳しく公開しています。ぜひ併せてご覧ください。

東京都の害獣駆除は、害獣駆除パートナーへ!

           

害獣駆除パートナーは、1988年に創業し、東京・千葉・埼玉・茨城に密着して実績を積んできた害獣駆除サービスです。多数の経験を積んだプロフェッショナル集団が、ネズミ・ハクビシン・アライグマ・イタチ・コウモリ・ハトなど、多種多様な害獣の駆除を行います。

           

害獣駆除パートナーは、害獣被害の現地調査からお見積もりまで「無料」で実施。電話は平日と土曜日の8:30~17:30、メールは365日24時間受け付けております。まずはお気軽にお問い合わせ下さい。

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執筆・監修者

執筆者 林 翔平

林 翔平

           

2012年株式会社セスコに入社し、これまで1,000件以上の害獣調査に従事。東京都ペストコントロール協会加盟。害獣駆除パートナーのコラム記事全ての執筆および監修を担当。

【保有資格】

・JPCA「ペストコントロール技術者1級」

・日本しろあり対策協会「しろあり防除施工士」

・日本健康住宅協会「健康住宅アドバイザー」

東京(23区)・千葉全域・埼玉茨城に対応 現地無料調査を実施します

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