埼玉県では、ハクビシンによる住宅侵入被害や目撃情報が県内各地で報告されています。
ハクビシンは「鳥獣保護管理法」の対象であり、無許可での捕獲は禁止されています。埼玉県では、特定外来生物に指定されているアライグマについては「埼玉県アライグマ防除実施計画」に基づき積極的な捕獲が進められている一方、ハクビシンについては「生息域や被害状況が類似する獣類」としてアライグマの対策に準じる形で、各市町村が個別に捕獲支援を行っています。
しかし、こうした制度の多くは「捕獲まで」が対象で、その後の侵入経路の封鎖や糞尿清掃、消毒作業までは対応してもらえないのが実情です。
本記事では、埼玉県でハクビシン駆除を行う私たち害獣駆除パートナーが、県内での被害状況や市町村の支援制度、専門業者の駆除の流れや費用相場について解説いたします。
埼玉県でハクビシン被害にお困りの方はぜひ参考にして下さい。

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目次
埼玉県のハクビシン被害の現状

埼玉県は、秩父山地や奥武蔵の山林が広がる西部、荒川・利根川沿いの低地や台地が広がる中央部、都心に近い南部の住宅密集地まで、南北で環境が大きく異なるのが特徴です。熊谷市・深谷市・加須市など県北部には果樹園や畑作地帯が広がっており、ハクビシンにとって餌となる農作物が豊富な環境が整っています。
一方、南部のさいたま市や川口市、越谷市周辺は都心のベッドタウンとして宅地化が進んでおり、木造住宅や古い戸建て住宅が密集するエリアも多く残っています。ハクビシンは体が非常に柔軟で、頭が入る程度のわずかな隙間があれば屋根裏や天井裏に侵入できるため、県北部の農地から県南部の住宅街まで、県内の広い範囲で被害が確認されています。
以下の動画は埼玉県川口市で撮影された映像です。ハクビシンが住宅の屋根に登る様子が捉えられています。
実際、県内では、天井裏への定着、糞尿被害、果樹園での食害、庭先の生ゴミの食い荒らしといったハクビシン被害が多数報告されています。
埼玉県のハクビシン被害の件数は?
埼玉県が公表している資料によると、県内のハクビシンによる農作物被害金額は令和7年度(速報値)で約945万円となっています。令和4年度の約941万円から令和5年度に約564万円まで減少したものの、令和6年度は約938万円、令和7年度(速報値)は約945万円と、直近2年は増加傾向にあります。同時期のアライグマ(令和7年度:約2,074万円)と比べると被害額は小さいものの、ハクビシンも年度によっては獣類全体の被害額の1割以上を占める規模となっています。
参考:埼玉県における鳥獣種別農作物被害金額(令和7年度速報)|埼玉県
また、市町村別の被害状況についても確認が必要です。たとえば熊谷市が公表している鳥獣被害防止計画によれば、令和6年度の市内のハクビシンによる被害は11アール・57万5千円と、アライグマ(14アール・63万6千円)に匹敵する規模となっており、県北部の農業地帯では両種が同程度の脅威となっていることがうかがえます。同計画では、山林の多い江南地域を中心に荒川南側で被害報告が多く、スイートコーンなどへの被害が増加傾向にあると指摘されています。
このように埼玉県内におけるハクビシン被害は、県北部の農作物被害と、都市部を中心とした住宅侵入・糞尿被害の両面で、県内の広いエリアにわたって発生していることが分かります。
ハクビシンの特徴【他の動物との見分け方】

ハクビシンを見分ける外見的な特徴は、「額から鼻先にかけて伸びる白い線」です。胴が細長く尾が長いシルエットも、ずんぐりとしたタヌキやアライグマとの見分けポイントになります。
よく間違えられるアライグマやタヌキと比較した際の特徴は以下です。
| 項目 | ハクビシン | アライグマ | タヌキ |
|---|---|---|---|
| 見た目 | 鼻筋から額にかけて白い線 | 縞模様のある尻尾 | 丸いシルエット |
| 被害の兆候 | 屋根裏の軽い足音 | 屋根裏の重い足音 | 床下の物音 |
| 糞と臭い | 屋根裏にため糞 | 屋根裏・庭・畑にため糞 | 庭・畑・床下にため糞 |
| 食性 | 樹上の甘い果実 | 野菜・果物を器用にむく | 動物性および農作物 |
| 侵入方法 | 高所の隙間から侵入 | 力でこじ開ける | 低所の隙間から侵入 |
| 法律 | 鳥獣法で捕獲制限 | 鳥獣法。さらに外来生物法で運搬・放出禁止 | 鳥獣法で捕獲制限 |
また、以下の写真は実際の現場で遭遇したハクビシンの糞の画像です。「長さ5cm~10cm前後」「太さ2cm前後」に加え、果物の種や皮が多く混ざるのが特徴です。

さらにハクビシンは足跡にも特徴があります。前後とも指が5本ありますが、アライグマのように爪跡がはっきり残ることは少なく、タヌキは指が4本という点でも見分けが可能です。

こうした特徴を持つ糞や足跡が見つかれば、ハクビシンが近くに潜んでいる可能性が高いといえます。糞や足跡についてさらに詳しく知りたい方は、以下のそれぞれの記事で解説しています。
※埼玉県内で被害の多い害獣については、「埼玉県の害獣駆除実績を紹介」にて解説しています。
ハクビシンによる主な被害
ハクビシンが住宅に侵入したら、私たち人間や住まいにはどのような被害があるのでしょうか?ハクビシンによって引き起こされる主な被害には、以下のようなものがあります。
被害①:屋根裏からの足音・鳴き声による騒音被害
ハクビシンは夜行性のため、人間が寝静まった深夜に活動を本格化させます。
県南部の住宅密集地では、隣家との間隔が狭く、屋根や電線を伝って複数の家屋を行き来するケースも見られます。天井のすぐ上をタタタと軽快に走り回る音や、キューキューという鳴き声が室内まで響き渡ります。
以下の動画は、屋根裏に侵入したハクビシンを捉えた映像です。
実際に被害に遭われた方からは、「毎晩の物音で眠れない」という声が数多く寄せられます。こうした状態が続くと、不眠症や神経過敏、慢性的なストレスを抱えることになり、心身の健康を損なう恐れがあります。
被害②:溜め糞による悪臭、天井板の腐食・損傷

ハクビシンには、特定の場所に集中して排泄を行う溜め糞(ためふん)という習性があります。屋根裏に住み着かれると、同じ場所に大量の糞尿が積み重なり、被害が深刻化していきます。
ハクビシンの糞尿は強烈な悪臭を放つだけでなく、その水分やアンモニア成分が天井板まで染み込んで、天井板に広範囲のシミを引き起こします。

さらに放置すると腐食が進行して天井板の強度が低下するため、糞尿の重みに耐えきれなくなり、最悪の場合は天井が突然抜け落ちてしまうケースもあります。古い木造住宅が多く残る県北部の農村部や、昭和期に開発された住宅団地では、建材の経年劣化によって被害の進行が早まる傾向があります。
こうなると、ハクビシンの駆除費用だけでなく、天井板の張り替えや壁紙(クロス)の交換、住まい全体の消毒作業など、高額なリフォーム費用が発生してしまいます。
被害③:病原菌・寄生虫による感染症リスク

ハクビシンの糞尿には、サルモネラ菌や大腸菌などの病原体が含まれていることがあります。屋根裏に蓄積した糞が乾燥すると、粉塵となって室内の空気中に舞い上がる恐れがあり、誤って吸い込んでしまうと健康被害を引き起こす可能性があると指摘されています。
また、ハクビシンの体にも多くのダニやノミが寄生しており、住宅への侵入を許すとこれらの害虫が天井裏から居住スペースへ入り込み、人を刺して激しい痒みや発疹を引き起こすことがあります。
こうしたリスクがあるため、糞の回収や清掃を行う際は、防護具の着用や適切な消毒処理が欠かせません。ご自身での清掃はかえって被害を広げる危険があるため、専門業者への依頼をおすすめします。
こうしたハクビシンの危険性については以下の記事でも詳しく解説しています。
埼玉県のハクビシン対策支援制度
埼玉県内の一部の市町村では、有害鳥獣対策の一環として、ハクビシンの捕獲支援をおこなっています。ただし、その内容は市町村によって大きく異なります。
代表的な市町と各対応については以下のようになっています。
| 市町村 | 箱わな貸出・設置 | 主な制約 |
|---|---|---|
| さいたま市 | あり(無料) | 実害があった場合に限る |
| 川口市 | なし | なし |
| 草加市 | なし | なし |
上記の地区のハクビシン捕獲支援や被害状況については以下の記事をご確認ください。
・埼玉県さいたま市のハクビシン駆除
・埼玉県川口市のハクビシン駆除
・埼玉県草加市のハクビシン駆除
※制度の内容は変更されることがあります。ご利用の際は必ず各市区町村の公式ページで最新情報をご確認ください。
また、このような行政での「捕獲支援」を受けられたとしても、原則として「屋根裏などへの罠の設置は行えない」「侵入経路の穴塞ぎやフン清掃、消毒などは対象外となる」といった制約があります。
つまり、行政の支援制度はあくまで「屋外での捕獲」を主目的としたものであり、住宅の屋根裏に住み着いてしまったケースの根本解決までは想定されていません。天井裏に住み着かれてしまった場合は、自治体の制度だけでは解決できないため、専門の害獣駆除業者に依頼することが確実な解決策となります。

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なお、ハクビシンは鳥獣保護管理法により捕獲が規制されており、無許可での捕獲は禁止されています。違反した場合は1年以下の懲役または100万円以下の罰金に処される可能性があります。
ご自身で捕獲を行う場合は、必ず市町村の制度を利用するか、都道府県知事等の許可を得た上で対応してください。ハクビシンの捕獲について詳しくは以下の記事も併せてご覧ください。
埼玉県でのハクビシン駆除作業の流れ
ここまでに紹介した通り、行政の支援制度は「捕獲」または「捕獲費用の一部補助」にとどまり、しかも必ず捕獲できる保証があるわけではないのが実情です。
ここからは、専門業者が行うハクビシン駆除の流れをご紹介いたします。
作業①:追い出し作業

ハクビシンが住宅に侵入している場合、多くの害獣駆除業者では「捕獲」ではなく「追い出し」を選択します。
捕獲には「罠にかかる保証がない」「許可の取得や市町村との調整に日数を要する」といったデメリットがあるため、素早く確実に対処できる追い出しが選ばれやすくなります。
この作業では、ハクビシンが嫌がる成分が含まれた専門の薬剤を屋根裏などに噴霧し、すみやかに家から追い出します。
ただし、ハクビシンの子どもが屋根裏に生息している場合や、市町村の判断により捕獲が必要とされた場合には、例外として捕獲を実施することがあります。その際は、事前に市町村への相談・届出が必要です。
作業②:侵入経路の穴塞ぎ(封鎖)

ハクビシンを追い出した後は、ハクビシンが住宅へと侵入した穴や隙間を塞ぐ作業を行います。この作業を行わなければ、追い出したハクビシンが再び戻って来たり、新しい個体に侵入されたりする恐れがあります。
ハクビシンは体が非常に柔軟なため、頭が入る程度のわずかな隙間でも侵入されてしまいます。特に県北部の農家住宅や蔵では、増改築を繰り返した結果、建材の継ぎ目に隙間ができているケースも多く、普段生活していて気づきにくい箇所からの侵入が見つかることもあります。そのため、封鎖には金網や板金など、隙間の大きさや場所に応じた確実な処置が求められます。
作業③:糞尿の清掃

ハクビシンは、屋根裏や床下などの特定の場所に溜め糞をする習性があります。同じ通り道を繰り返し使う性質から、糞が一箇所に集中して蓄積されやすいのが特徴です。
排泄物をそのまま放置しておくと、強烈な悪臭や天井の染みを引き起こすだけでなく、病原菌による感染症リスクを招く恐れがあります。
そのため、発見された糞は防護具を着用したうえで速やかに回収・処分を行います。
作業④:害虫駆除・殺菌消毒

ハクビシンの体には多くのダニやノミが寄生しています。住宅への侵入を許すと、ハクビシンを追い出した後も室内にダニやノミが残り、人間に移って虫刺されなどの二次被害を引き起こすことがあります。
また、糞尿にはサルモネラ菌をはじめ、さまざまな病原体が含まれている可能性があります。市販の消毒液だけでは不十分なケースもあり、専門的な処理が必要です。
こうした深刻な健康被害を防ぐため、ハクビシンの追い出し・穴塞ぎ・清掃作業に続いて、専門の薬剤を用いた害虫駆除や殺菌消毒を徹底的に行います。
ここまでの作業をおよそ1日~2日かけて行います。すべての工程を終えて、ようやくハクビシン駆除が完了となります。
ハクビシン駆除の費用相場

ハクビシン駆除にかかる費用は、被害の範囲や作業内容によって大きく異なります。
追い出しから侵入口の封鎖、糞清掃、消毒までを全ておこなった場合、全国的な相場は10~30万円前後が目安となります。ハクビシン駆除の実際の作業内容や費用感については、以下の記事で詳しく解説していますので併せてご覧ください。
また私たち害獣駆除パートナーで実際におこなったハクビシン駆除の事例は以下で公開しています。駆除作業の流れなどぜひ参考にしてください。

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埼玉県のハクビシン駆除実績
害獣駆除パートナーを運営する株式会社セスコは、大手ホームセンターとの提携や日本ペストコントロール協会との連携により、埼玉県南部にて多くの害虫・害獣駆除工事をおこなっています。
直近5年間での害虫・害獣駆除工事は500件以上にのぼり、エリア別の件数をまとめたものが以下になります。(※2025年12月時点)
このように、埼玉県南部でも数多くの施工実績があります。
害獣駆除工事では、再発やトラブルが発生した場合に迅速な対応が求められますので、害獣駆除業者の営業所が近くにあるか?自分の家の近隣で工事をおこなっているのか?についても確認するようにしましょう。

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当社はハクビシンだけでなくネズミやアライグマなど幅広い害獣に対応しています。千葉県内の実績や施工事例については以下の記事で紹介しています。
埼玉県のお客様の声
害獣駆除パートナーでは施工後にお客様アンケートを実施しており、埼玉県のお客様から頂いた声を紹介させて頂きます。(名前をクリックすると該当ページを確認できます)
埼玉県のハクビシン駆除に関するQ&A
Q.埼玉県内でハクビシンの被害が特に多いのはどのエリアですか?
A.農作物被害は熊谷市・深谷市など県北部の農業地帯で多く報告されていますが、生活環境被害(家屋侵入や糞尿被害)の相談はさいたま市や川口市など都市部でも幅広く寄せられています。
Q.埼玉県ではどのような農作物被害が多いですか?
A.県の統計では品目別の内訳は公表されていませんが、熊谷市など県北部の自治体が公表している資料では、果樹や野菜への被害が報告されています。
Q.埼玉県内でも市町村によって支援制度の内容が違うのはなぜですか?
A. ハクビシンの捕獲支援は市町村ごとの事業として運用されているため、箱わなを貸し出す市町もあれば、駆除費用の一部を事後に補助する市町もあり、内容に差が生まれています。
Q.ハクビシンはアライグマのように法律で厳しく規制されていますか?
A. ハクビシンは外来生物法の特定外来生物には指定されておらず、鳥獣保護管理法のみが適用されます。ただし無許可での捕獲は禁止されている点は同様です。
埼玉県の害獣駆除は、害獣駆除パートナーへ!
害獣駆除パートナーは、1988年に創業し、東京・千葉・埼玉・茨城に密着して実績を積んできた害獣駆除サービスです。多数の経験を積んだプロフェッショナル集団が、ネズミ・ハクビシン・アライグマ・イタチ・コウモリ・ハトなど、多種多様な害獣の駆除を行います。
害獣駆除パートナーは、害獣被害の現地調査からお見積もりまで「無料」で実施。電話は平日と土曜日の8:30~17:30、メールは365日24時間受け付けております。まずはお気軽にお問い合わせ下さい。
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