埼玉県さいたま市では、ハクビシンによる農作物被害や住宅地での目撃情報が多数発生しています。そのため、さいたま市では被害住宅を対象とした「ハクビシンの捕獲支援」を実施しています。
しかし、単にハクビシンを「捕獲」するだけでは十分とはいえません。新たな個体の侵入を防ぐ対策を講じなかったり、放置された糞尿による悪臭や衛生被害のリスクを放置したりすると、根本的な解決にはならないからです。さらに、捕獲後はご自身で害獣駆除業者に侵入経路の穴塞ぎ(封鎖)や衛生処理を依頼する必要があります。
本記事では、埼玉県さいたま市におけるハクビシン被害の現状や、区の捕獲支援制度を利用する際の詳細と注意点について解説します。現在ハクビシン被害でお困りの方は、ぜひ参考にしてください。

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目次
埼玉県さいたま市のハクビシン被害の現状

はじめに、埼玉県さいたま市におけるハクビシンの被害状況について解説します。
さいたま市は埼玉県の南東部に位置し、2001年に浦和市・大宮市・与野市が合併して誕生した埼玉県の県庁所在地です。市内には荒川や見沼代用水、芝川といった複数の河川が流れており、これらの河川沿いに広がる豊かな植生がハクビシンの移動ルートと考えられます。特に見沼田んぼは首都圏でも有数の広さを持つ緑地空間であり、東京都や隣接する川口市・越谷市からハクビシンが流入しやすい環境が形成されているといえます。
また、浦和や大宮、岩槻といったエリアには古くからの住宅街が広がり、築年数の古い木造住宅が数多く残っています。荒川や芝川沿いの低地帯では湿気の影響を受けやすく、建物の老朽化が進んでいるケースも少なくありません。こうした環境が、ハクビシンにとって「餌場」と「住み処」の両方を満たす条件を作り出しています。
以下の動画では、ハクビシンが住宅の雨樋を登る様子が捉えられています。
さらに、見沼自然公園や大宮公園、秋ヶ瀬公園といった大規模な緑地が市内各所に点在しており、餌となる果実や小動物を安定的に確保できる環境がハクビシンを引き寄せています。特に見沼田んぼ周辺は農地や畑が今も多く残っており、収穫前の作物が食い荒らされる被害も報告されています。
さいたま市のハクビシン被害の件数は?

さいたま市では、直近の市単独の数値は確認できませんでしたが、平成29年時点ですでに「ハクビシンの相談件数400件」「ハクビシンの捕獲頭数257頭」ということが記録されています。
また、ハクビシンによる埼玉県全体の農作物被害も深刻です。令和5年度からの被害金額は増加傾向にあり、令和7年度では945万円の農作物被害が報告されています。
このことからも、県全体の被害額は増加傾向にあり、市内でも今後の被害拡大が懸念されます。
ハクビシンによる主な被害
ハクビシンが住宅に侵入したら、私たち人間や住まいにはどのような被害があるのでしょうか?ハクビシンによって引き起こされる主な被害には、以下のようなものがあります。
被害①:屋根裏からの足音・鳴き声による騒音被害
ハクビシンは夜行性のため、人間が寝静まった深夜に活動を本格化させます。荒川や芝川沿いに生息するハクビシンは、夜間に川沿いの緑地から住宅街へと移動し、軒下や屋根裏へと侵入するケースが考えられます。見沼田んぼを移動ルートとして利用するハクビシンが、周辺の住宅街へと侵入する可能性もあります。
以下の動画は、住宅の屋根裏に侵入したハクビシンの様子です。
ハクビシンが屋根裏に侵入すると、天井のすぐ上をドタバタと走り回る音や、不気味な鳴き声が室内まで響き渡ります。浦和や大宮、岩槻エリアに残る築年数の古い木造住宅では、天井板が薄く劣化しているケースも多く、足音や鳴き声が室内に響きやすい傾向があります。実際に被害に遭われた方からは「毎晩の騒音で精神的に追い詰められた」という声が数多く寄せられており、不眠症や慢性的なストレスなど、心身の健康を損なう恐れがあります。
被害②:溜め糞による悪臭、天井板の腐食・損傷

ハクビシンには、特定の場所に集中して排泄を行う溜め糞(ためふん)という習性があります。屋根裏に住み着かれると、同じ場所に大量の糞尿が積み重なり、被害が深刻化していきます。
さいたま市は荒川や芝川沿いの低地帯を抱えるエリアであり、河川沿いの湿気の影響を受けやすい環境にあります。特に芝川に近い見沼区や緑区エリアの住宅では、湿気の影響で糞尿の水分やアンモニア成分がさらに染み込みやすい状況になっていることが懸念されます。
さらに放置すると腐食が進行して天井板の強度が低下し、最悪の場合は天井が突然抜け落ちてしまうケースもあります。こうなると、駆除費用に加えて天井板の張り替えや壁紙の交換、住まい全体の消毒作業など、非常に高額なリフォーム費用が発生してしまいます。
被害③:ダニ・ノミの発生と感染症リスク

ハクビシンの体には、非常に多くのダニやノミが寄生しています。住宅への侵入を許すと、これらの害虫が天井裏から居住スペースへ入り込み、人を刺して激しい痒みや赤い発疹といった症状を引き起こすことがあります。
特に注意が必要なのはハクビシンを駆除した後です。宿主がいなくなったダニやノミは新たな吸血対象を求めて室内に拡散するため、駆除後に徹底した殺虫消毒を行わないと長期間にわたって二次被害に悩まされるリスクがあります。
また、見沼田んぼ周辺には農地や家庭菜園が多く残っており、ハクビシンが畑の作物を荒らしながら周辺の住宅地へと侵入するケースが見られます。見沼区や緑区など農地に近いエリアでは、庭先や畑での作業中に糞尿と接触する機会が増えるほど、含まれるウイルスや病原菌への感染リスクも高まるため、屋外での作業時にも十分な注意が必要です。
こうしたハクビシンの危険性については以下の記事でも詳しく解説しています。

埼玉県さいたま市のハクビシン対策支援制度

近年のハクビシン被害の増加を受け、全国の自治体で被害のある住民への捕獲支援などの対策を行っています。
さいたま市では、「家屋に侵入され汚された」「畑を荒らされた」などの実害があった場合に、防除対策の助言や捕獲支援を受けられる制度が存在します。ただし、「道路や庭で見かけた」といった実害の無い状況では支援を受けることは難しいのでご注意ください。
詳しい問い合わせは各区の「くらし応援室」にご相談ください。
【要注意】行政の捕獲支援だけではハクビシン対策が不十分な理由

先述の通り、さいたま市では実害がある場合には捕獲支援などを受けることができます。
しかし、住宅への侵入被害があった場合には、単にハクビシンを「捕獲する」だけでは不十分であることを知っておく必要があります。
ハクビシンが一度でも住宅に侵入すると、天井裏には糞尿が蓄積され、ダニやノミが繁殖します。また、侵入経路となった穴を放置していると、捕獲によってハクビシンが一旦いなくなったとしても、すぐに別の個体が侵入し、被害が繰り返される可能性が高いです。
さいたま市の制度はあくまで「捕獲」を目的としたものであり、侵入経路の遮断(穴塞ぎ)や、糞尿の清掃、徹底的な殺菌消毒といった二次被害を防ぐための専門的な作業は含まれていません。
被害を完全に終わらせるためには、ご自身で害獣駆除の専門業者へ依頼して、侵入口の封鎖(穴塞ぎ)作業や、住宅の衛生管理をトータルで実施することが必要になります。

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害獣駆除業者によるハクビシン駆除作業の流れ
参考までに、専門の害獣駆除業者がトータルで行うハクビシン駆除の作業内容と、基本的な流れについて解説します。
作業①:追い出し作業(子どもがいる場合は「捕獲」)

ハクビシンが住宅に侵入している場合、多くの害獣駆除業者では「捕獲」ではなく「追い出し」を優先します。
捕獲には「罠にかかる保証がない」「市区町村の許可取得に日数を要する」といったデメリットがあるため、素早く確実に対処できる追い出しが推奨されるのです。
この作業では、ハクビシンが嫌がる成分が含まれた専門の薬剤を屋根裏などに噴霧し、すみやかに家から追い出します。
ただし、ハクビシンの子ども(赤ちゃん)が屋根裏に生息している場合には、例外として捕獲を実施することがあります。
作業②:侵入経路の穴塞ぎ(封鎖)

ハクビシンを追い出した後は、ハクビシンが住宅へと侵入した穴や隙間を塞ぐ作業を行います。この作業を行わなければ、追い出したハクビシンが再び戻って来たり、新しいハクビシンに侵入されたりする恐れがあります。
ハクビシンは主に高所から侵入している場合が多いので、怪しい穴や隙間などがあれば全て塞いでいきます。浦和や大宮、岩槻エリアの築古木造住宅では、荒川や芝川沿いの湿気によって外壁や軒下の劣化が進んでいるケースや、侵入口が複数箇所に及んでいる可能性もあります。見沼田んぼを介して隣接する川口市や越谷市からのハクビシンの流入が続きやすいため、封鎖作業の徹底が特に重要になります。
作業③:糞尿の清掃

ハクビシンは、屋根裏や床下などの特定の場所に溜め糞をする習性があります。排泄物をそのまま放置しておくと、強烈な悪臭や天井の染みを引き起こすだけでなく、糞尿に含まれるウイルスや病原菌による二次被害を招く恐れがあります。
特に芝川に近い見沼区や緑区エリアでは、河川沿いの湿気によって糞尿による腐食が他のエリアより進みやすいことが懸念されます。被害が表面化する前に速やかな回収・処分を行うことが重要です。
作業④:害虫駆除・殺菌消毒

ハクビシンの体には多くのダニやノミが寄生しています。住宅への侵入を許すと、ハクビシンを追い出した後も室内にダニやノミが残り、人間に移って虫刺されなどの二次被害を引き起こすことがあります。
また、糞尿にはさまざまなウイルスや病原菌が含まれており、乾燥した粉じんを吸い込んだり、清掃時に直接触れたりすることで感染する危険があります。
以上の工程のうち、さいたま市の支援制度によって無料で実施できるのは「捕獲」のみです。「作業②:侵入経路の穴塞ぎ」「作業③:糞尿の清掃」「作業④:害虫駆除・殺菌消毒」といった、被害の根本解決や衛生処理は支援の対象にはなりません。そのため、これらについては別途、ご自身で害獣駆除の専門業者へ依頼する必要があります。

ハクビシン駆除の費用相場

ハクビシン駆除にかかる費用は、住宅の構造や被害の進行状況によって大きく異なります。全国的な相場としては、追い出しから侵入口の封鎖、清掃、消毒までを一貫して実施した場合、10万~30万円前後が目安となります。費用相場の詳細については、以下の記事でも詳しく解説しています。
行政の捕獲支援を利用すれば、業者に依頼する際の「捕獲・追い出し」にかかる費用を節約できる可能性があります。
しかし、行政の罠設置は申請から実際の稼働まで数日〜1週間以上を要することがほとんどです。その間に屋根裏で糞尿被害が拡大したり、侵入箇所がさらに増えたりして、結果的にリフォームなどの修繕費がかさんでしまうケースも少なくありません。
私たち害獣駆除パートナーでは、ハクビシンの「追い出し作業」を基本料金に含めた、明朗な料金体系を設定しています。
「行政の支援を待たずに今すぐ被害を止めたい」という方はもちろん、「行政の支援で捕獲した後に、清掃・消毒・穴塞ぎだけを頼みたい」という方まで、お客様の状況に合わせて柔軟に対応いたします。費用面でも安心してご相談ください。

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害獣駆除パートナーによるさいたま市の駆除実績
私たち「害獣駆除パートナー」は、大手ホームセンターやペストコントロール協会との連携のもと、埼玉県さいたま市において長年、数多くの駆除施工実績を積み重ねてきました。
直近5年間におけるさいたま市の害獣・害虫の駆除件数は約100件にのぼります。エリア別の実績は以下の通りです(2025年12月時点)。
| 地区名 | 件数 |
|---|---|
| 岩槻区 | 12件 |
| 浦和区 | 9件 |
| 大宮区 | 13件 |
| 北区 | 10件 |
| 桜区 | 6件 |
| 中央区 | 9件 |
| 西区 | 15件 |
| 緑区 | 11件 |
| 見沼区 | 13件 |
さいたま市での詳細な施工事例や、実際にサービスをご利用いただいたお客様の声は、以下の記事にて詳しく公開しています。ぜひ併せてご覧ください。



