「ハクビシンに似た動物の一覧」を紹介。特徴・違い・見分け方を解説

「夜中に屋根裏からドタドタと足音がする」「庭の果物や家庭菜園が何者かに食い荒らされている」というお悩みはありませんか?

家屋や農作物に被害をもたらす害獣として「ハクビシン」が有名ですが、実は住まいの周辺には、ハクビシンに似た動物も数多く存在します。アライグマ、イタチ、タヌキ、アナグマなどがその代表例です。

害獣被害を解決するには、「どの動物が原因なのか」を見極めることが重要です。動物によって習性や侵入経路が異なるため、ターゲットを間違えると、対策を講じても効果が出ません。また、適用される法律も異なるため、正しく把握したうえで適切な対応をとる必要があります。

本記事では、害獣駆除のプロが「ハクビシンに似た動物」を一覧で紹介します。見た目や被害の痕跡などの見分け方を詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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ハクビシンに似た動物の違いの整理

ハクビシンと、それに似た動物(アライグマ、イタチ、タヌキ、アナグマ)は、一瞬姿を見ただけでは同じように見えます。

しかし、それぞれの見た目の特徴を知っていれば、判別することが可能です。被害の痕跡にも明確な違いがあります。

まずは以下の比較表で、基本的な違いを把握しましょう。適用される法律にも触れています。

項目 ハクビシン アライグマ イタチ タヌキ アナグマ
見た目 顔に白い縦線 縞模様のある尻尾 細長い胴体 丸いシルエット ずんぐりし足が短い
被害の兆候 屋根裏の軽い足音 屋根裏の重い足音 屋根裏の軽い足音 床下の物音 庭・畑の掘り返し
糞と臭い 屋根裏にため糞 屋根裏・庭・畑にため糞 各所にため糞。凄まじい悪臭 庭・畑・床下にため糞 庭・畑に散らばった糞
食性 樹上の甘い果実 野菜・果物を器用にむく 強い動物性 動物性および農作物 動物性および農作物
侵入方法 高所の隙間から侵入 力でこじ開ける 狭い隙間から侵入 低所の隙間から侵入 低所で爪で破壊
法律 鳥獣法で捕獲制限 鳥獣法。さらに外来生物法で運搬・放出禁止 鳥獣法。ニホンイタチのメスは原則捕獲禁止 鳥獣法で捕獲制限 鳥獣法で捕獲制限

次節より、害獣種および比較項目ごとに詳しく解説します。

 

ハクビシンに似た動物①:「アライグマ」の特徴と見分け方

ハクビシンと最も間違われやすく、住宅に大きな被害をもたらすのが「アライグマ」です。

 

ハクビシンとアライグマの見た目の違い

アライグマは、目の周りの「黒いマスク模様」と、尻尾にある「5~7本の黒と灰色の縞(しま)模様」が特徴です。

アライグマ

一方、ハクビシンは額から鼻にかけて白い縦線があり、尻尾に模様がないため、顔と尻尾を見れば簡単に判別できます。

ハクビシン

また、アライグマの体型はタヌキのように丸みがあり、ハクビシンよりも体重が重くなる傾向があります。

 

ハクビシンとアライグマの被害の兆候・足音の違い

アライグマは、かかとを床につけて歩くため、屋根裏から「ドタドタ」「ドスン」と人間の子どものような重い足音が響きます。

また、手先が非常に器用で力が強く、断熱材を引き裂いたり建材をかじったりする破壊音も特徴です。「シャーッ!」という激しい威嚇の声もアライグマならではです。

一方、ハクビシンは体重が軽く、四つ足でしなやかに移動するため、「トコトコ」「タッタッタ」といった軽快な足音が聞こえます。

次は、屋根裏に住み着いたハクビシンを捉えた様子です。音声はありませんが、その軽やかな身のこなしを確認できます。

 

ハクビシンとアライグマの食性の違い

食性はどちらも雑食ですが、アライグマは前足を使って器用に皮をむいて食べる特徴があります。糞には小動物の骨や毛などが混ざることが多く、強烈な悪臭を放ちます。

一方、ハクビシンは糖度の高い果物を好みます。高い木になったブドウ、柿、イチジク、ミカンなどの果実が食べられていたら、犯人はハクビシンである可能性が高いです。

 

ハクビシンとアライグマの侵入方法の違い

ハクビシンは8cm四方(大人の握りこぶし程度)の隙間があれば侵入可能で、一見して通り抜けられないような小さな隙間も「すり抜ける」ようにして入り込みます。

一方、アライグマは強い腕力を持っており、金網や通風口などを「力技でこじ開けて」侵入するのが特徴です。

また、残る足跡にも違いがあり、ハクビシンはネコのような丸い肉球の足跡を残すのに対し、アライグマは人間の子どもの手形のように細長い指の跡を残します。

 

アライグマは「特定外来生物」に指定されている

ハクビシンもアライグマも、「鳥獣保護管理法(略称:鳥獣法)」により捕獲や殺傷が制限されていますが、アライグマは日本の生態系に悪影響を及ぼす有害な外来種とみなされているため、「外来生物法」が定める「特定外来生物」にも指定されています。

この法律により、アライグマを生きたまま捕獲して運搬したり、野外へ放出したりすることは原則として禁止されており、「捕獲して山へ逃がす」といった行為は違法になります。

 

ハクビシンとアライグマの違いについては、次の記事でさらに詳しく解説しています。

 

ハクビシンに似た動物②:「イタチ」の特徴と見分け方

ハクビシンと同様に屋根裏に住み着き、騒音や悪臭被害をもたらすのが「イタチ」です。可愛らしい見た目に反して気性が荒く、自分より大きな動物にも立ち向かうほど凶暴な一面があります。

 

ハクビシンとイタチの見た目の違い

イタチは体全体が明るい茶褐色で、胴体が非常に細長く、足が短い「胴長短足」な体型をしています。

顔は口の周りが白っぽく、目の周りが黒くなっているのが特徴です。

一方、ハクビシンはネコのようなシルエットで尻尾が長く、「額から鼻にかけての白い縦線」で見分けることができます。

 

ハクビシンとイタチの被害の兆候・足音の違い

イタチは体が非常に軽いため、屋根裏から「トトトッ」「タタタッ」という軽快で小刻みな足音が連続して響きます。

また、屋根裏でネズミなどを追いかけ、夜中にバタバタと激しい物音がすることもあります。

これに対し、ハクビシンはイタチに比べて体重があるため、人間の子どもが歩き回るような重みが感じられます。

 

ハクビシンとイタチの糞・臭いの違い

ハクビシンとイタチの決定的な違いの一つは「臭い」です。肉食傾向が非常に強いイタチの糞は、鼻を突くような強烈な腐敗臭を放ちます。

さらにイタチは、危険を感じると「臭腺」から黄色い分泌液を出すことがあり、これが「最後っ屁」とも呼ばれる凄まじい悪臭になります。

また、糞の内容物にも違いがあります。イタチの糞には捕食した動物の骨や羽、昆虫の殻などが混ざっていることが多いのに対し、ハクビシンの糞には食べた果実の種が多く含まれている傾向があります。

イタチの糞

 

ハクビシンとイタチの侵入経路の違い

イタチは体が非常に細長く、直径わずか3cm程度(500円玉大)の極小の隙間からでも体をねじ込んで家屋へ侵入します。

一方、ハクビシンは高所を好み、屋根周辺の通気口や隙間などから侵入することが得意ですが、ある程度体格があるため、直径8cm程度の握りこぶし大の穴が必要となります。

 

イタチに特有の捕獲ルール

ハクビシンもイタチも、「鳥獣保護管理法(鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律)」によって保護されている野生動物です。

注意すべきなのは、イタチには固有のルールがあることです。ハクビシンは自治体の許可や条件を満たせば捕獲が可能ですが、日本固有の在来種であるニホンイタチについては、地域によって個体数の減少が危惧されているため、繁殖の要となる「メス」は捕獲の対象外(非狩猟獣)とされ、原則として捕獲が認められていません。

もっとも、他のイタチの種類や、ニホンイタチのオスとメスを素人が判別するのは非常に困難であるため、イタチを自己判断で駆除・捕獲するのは避けるべきだといえます。

 

ハクビシンとイタチの違いは、次の記事でさらに詳しく解説しています。

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ハクビシンに似た動物③:「タヌキ」の特徴と見分け方

おっとりしたイメージのある「タヌキ」ですが、住宅の庭や床下に住み着いて被害をもたらす害獣です。ハクビシンと同じ中型獣に分類されますが、生態には異なる点が多く見られます。

 

ハクビシンとタヌキの見た目の違い

タヌキは、パンダのように目の周りが黒く、全体的に丸いボールのようなふっくらとしたシルエットをしています。

ハクビシンのような額から鼻にかけての白い縦線や長い尻尾はなく、タヌキの尻尾は短くて太いのが特徴です。アライグマのような縞模様もありません。

 

ハクビシンとタヌキの被害の兆候・侵入経路の違い

ハクビシンは木登りが得意で屋根裏などの高所を好みますが、タヌキは木登りが苦手なため、主に地面付近の低所で活動します。

そのため、家屋へ侵入する際も、床下の換気口や基礎と外壁の隙間など低い場所から入り、そのまま床下に住み着くケースが多いです。屋根裏からの足音ではなく、床下からゴソゴソと動く気配や鳴き声がする場合は、タヌキの可能性があります。

 

ハクビシンとタヌキの食性の違い

どちらも雑食性ですが、ハクビシンは高い木に登って甘い果実を好んで食べる傾向があります。

一方、タヌキは木に登ることがないため、地面に落ちた果実や落ち葉の下の昆虫、小動物、さらには人間の出した生ゴミなどを漁ることが多く、「地上の掃除屋」と呼ばれることもあります。

畑の土を掘り返し、サツマイモやジャガイモなどの根菜類を食い荒らす被害も多発します。

 

ハクビシンとタヌキの糞・足跡の違い

ハクビシンもタヌキも、決まった場所に繰り返し糞をする「ため糞」の習性を持っています。

ただし、活動場所が異なるため、ため糞が作られる場所も変わります。ハクビシンは屋根裏の一角などを選び、タヌキは庭の隅や床下など、地上の低い場所を好みます。

タヌキの糞

また、残された足跡を確認することでも確実な判別が可能です。ハクビシンの足跡が5本指であるのに対し、タヌキの足跡はイヌやネコと同じく4本指となっています。

タヌキの足跡

 

ハクビシンとタヌキの違いは、次の記事でさらに詳しく解説しています。

 

ハクビシンに似た動物④:「アナグマ」の特徴と見分け方

タヌキと同様に地表で活動し、「同じ穴のムジナ」という諺(ことわざ)の語源にもなっているのが「アナグマ」です。

その名前の通り、非常に強力な爪を持っており、地面に穴を掘る習性があります。

 

ハクビシンとアナグマの見た目の違い

アナグマは、ずんぐりむっくりとした体型をしており、足と尻尾が極端に短いのが特徴です。顔には目の周りを中心に黒い帯状の模様がありますが、ハクビシンのような額から鼻にかけての縦線はありません。

また、アナグマは地面を這うようにトコトコと歩くため、ハクビシンのようなしなやかさや身軽さは感じられません。

アナグマ

 

ハクビシンとアナグマの被害の兆候・侵入経路の違い

アナグマ被害の最大の特徴は、大好物のミミズや昆虫などを探すために地面を執拗に掘り返すことです。庭の芝生がボコボコに荒らされていたり、家庭菜園の土が掘り起こされていたりする場合は、アナグマの可能性が高いといえます。

家屋への侵入経路にも明確な違いがあります。ハクビシンが屋根裏などの高所を狙うのに対し、アナグマは強力な爪を使って基礎付近の地面を掘ったり、強い腕力で床下の換気口を破壊したりして床下へと侵入します。

 

ハクビシンとアナグマの食性の違い

ハクビシンもアナグマも雑食性ですが、食べ物の好みにははっきりとした違いがあります。

ハクビシンが甘い果実を特に好むのに対し、アナグマは動物性の食べ物を好む傾向があります。地中にいるミミズや昆虫、カエル、ときにはヘビなどを積極的に捕食します。

畑の農作物も狙われ、スイカやカボチャ、トウモロコシなどを食い荒らす被害も多く報告されています。

 

ハクビシンとアナグマの糞・足跡の違い

ハクビシンとアナグマはともに「ため糞」の習性を持っていますが、屋根裏の一角に集中的に排泄するハクビシンに対し、アナグマは地面に浅い穴を掘って排泄するため、糞がやや散らばる傾向があります。

糞の中身を観察すると、ミミズや昆虫の羽・殻などが混じっているのが確認できます。

足跡にも明確な違いがあります。ハクビシンの足跡は丸みを帯びていますが、アナグマは地面を掘るための強力な爪を持っているため、指先の前に「長く鋭い爪の跡」がくっきりと残るのが特徴です。

 

ハクビシンとアナグマの被害への対策の違い

ハクビシンは高所を好む性質があり、住宅へは木の枝や電線をつたって簡単にたどり着き、屋根裏に侵入するケースが多いです。

一方、アナグマは基本的に地上で活動し、床下などから侵入するため、アナグマ対策で最も重要なのは地面付近からの侵入をしっかりと防ぐことです。

庭や畑では、地面を掘り起こされるのを防ぐために、深く埋め込んだ頑丈な金網を設置する必要があります。

また、家屋の床下へは換気口から侵入することが多いため、換気口の格子や網が破損していないかをよく確認しましょう。

 

ハクビシンとアナグマの違いは、次の記事でさらに詳しく解説しています。

 

害獣被害に気付いたら、早めに専門の害獣駆除業者へ

ここまで、ハクビシンとそれに似た動物(アライグマ、イタチ、タヌキ、アナグマ)の特徴や見分け方を解説しました。

しかし、実際に野生動物の被害に遭っても、姿を観察できなかったり、残された痕跡が紛らわしかったりすることもあります。暗い屋根裏や床下での確認作業は危険が伴い、激高した動物に襲われる恐れもあります。また、動物の体や糞尿にはさまざまな病原体、ダニ・ノミなどが潜んでおり、健康被害を引き起こすリスクがあります。

少しでも不安を感じる場合は、無理に自力で解決しようとせず、速やかに専門の害獣駆除業者へ相談することをおすすめします。

プロの業者であれば、わずかな痕跡から原因となっている動物を正確に特定し、法律に則って安全に対処してくれます。糞尿の徹底的な清掃・消毒から、二度と侵入させないための再発防止策(侵入口の封鎖工事)まで一貫して任せることができます。

次の記事では、信頼できる害獣駆除業者を選ぶポイントを紹介しています。ぜひご活用ください。

           

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害獣駆除パートナーは、1988年に創業し、東京・千葉・埼玉・茨城に密着して実績を積んできた害獣駆除サービスです。多数の経験を積んだプロフェッショナル集団が、ネズミ・ハクビシン・アライグマ・イタチ・コウモリ・ハトなど、多種多様な害獣の駆除を行います。

           

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執筆・監修者

執筆者 林 翔平

林 翔平

           

2012年株式会社セスコに入社し、これまで1,000件以上の害獣調査に従事。東京都ペストコントロール協会加盟。害獣駆除パートナーのコラム記事全ての執筆および監修を担当。

【保有資格】

・JPCA「ペストコントロール技術者1級」

・日本しろあり対策協会「しろあり防除施工士」

・日本健康住宅協会「健康住宅アドバイザー」

創業39

安心の実績 51,207

※2026年3月末

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