埼玉県では、アライグマによる農作物被害や住宅への侵入被害が、県内全域で問題になっています。
アライグマは「外来生物法」に基づく特定外来生物に指定されており、埼玉県は「埼玉県アライグマ防除実施計画」のもと、市町村と連携して捕獲を進めています。捕獲の事務を担うのは市町村で、箱わなの設置や貸出を行う市もあります。
しかし、こうした事業の中心はあくまでも「捕獲」のみとなり、屋根裏に住み着かれた場合の対応や、侵入口の封鎖、糞尿の清掃・消毒は、自分で行うか、専門業者に依頼する必要があります。
本記事では、埼玉県でアライグマ駆除を行う私たち害獣駆除パートナーが、埼玉県での被害状況や自治体の支援制度、専門業者の駆除の流れや費用相場について解説いたします。
埼玉県でアライグマ被害にお困りの方はぜひ参考にして下さい。

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目次
埼玉県のアライグマ被害の現状

はじめに、埼玉県内におけるアライグマの被害状況について解説します。
埼玉県内で初めてアライグマが捕獲されたのは平成14年度で、このときの捕獲数は2頭でした。当初は比企郡市を中心に捕獲されていましたが、その後は捕獲地点が県内に広がり、令和2年度には蕨市を除く62市町村で捕獲されています。現在では、県のほぼ全域にアライグマが生息していると考えられます。
住宅では、家屋や神社仏閣の屋根裏に入り込み、糞尿による汚損や騒音の被害を出していると、県の計画に記載されています。上尾市は、寺社や物置、空き家といった人気のない場所がねぐらになりやすいとして、適切な管理を呼びかけています。
以下の動画では、アライグマが住宅の屋根裏に侵入している様子が捉えられています。
アライグマは10センチメートル四方の穴があれば簡単に出入りできます。軒下のつなぎ目や床下の換気口など、ちょっとしたすき間が侵入口になるため注意が必要です。
埼玉県のアライグマによる農作物被害額は?
農作物への被害も大きくなっています。埼玉県によると、令和7年度の野生鳥獣による農作物被害は、県内43市町村で約9,165万円でした。鳥獣の種類別ではアライグマが最も多く、被害額は約2,074万円と、全体の約23%を占めています。次いでシカ、イノシシ、ハクビシン、カラスの順で、アライグマとハクビシンは県内全域に被害が広がっています。
アライグマによる被害額は、令和4年度の約1,514万円から、令和5年度は約1,725万円、令和6年度は約1,922万円、令和7年度は約2,074万円と、年々増えています。
参考:鳥獣害対策|埼玉県
参考:埼玉県アライグマ防除実施計画|埼玉県

アライグマの特徴【他の動物との見分け方】

アライグマは、「目の周りの黒いマスクのような模様」や「尻尾のしま模様」が最大の特徴です。このような特徴を持つ中型の動物を見かけたら、アライグマである可能性が非常に高いといえます。
埼玉県内ではハクビシンやタヌキも広く生息しているため、見間違えやすい動物との違いをまとめました。
| 項目 | ハクビシン | アライグマ | タヌキ |
|---|---|---|---|
| 見た目 | 顔に白い縦線 | 縞模様のある尻尾 | 丸いシルエット |
| 被害の兆候 | 屋根裏の軽い足音 | 屋根裏の重い足音 | 床下の物音 |
| 糞と臭い | 屋根裏にため糞 | 屋根裏・庭・畑にため糞 | 庭・畑・床下にため糞 |
| 食性 | 樹上の甘い果実 | 野菜・果物を器用にむく | 動物性および農作物 |
| 侵入方法 | 高所の隙間から侵入 | 力でこじ開ける | 低所の隙間から侵入 |
| 法律 | 鳥獣法で捕獲制限 | 鳥獣法。さらに外来生物法で運搬・放出禁止 | 鳥獣法で捕獲制限 |
また、以下の写真は実際の現場で見つかったアライグマの糞です。「長さは5cm〜15cm前後」、「太さは2cm〜3cm前後」が目安で、昆虫の甲殻や羽、野菜や果実の種が混ざっているのが特徴です。

足跡も判断材料になります。アライグマは指が5本で人間の手に似た形をしており、タヌキの足跡は4本指のため、見分けやすくなっています。こうした糞や足跡が見つかったら、近くにアライグマが潜んでいる可能性が高いといえます。

アライグマの糞や足跡について詳しく知りたい方は、以下のそれぞれの記事をご覧ください。
※埼玉県内で被害の多い害獣については、「埼玉県の害獣駆除実績を紹介」にて解説しています。
アライグマによる主な被害
アライグマが住宅に住み着いてしまうと、どのような被害が出るのでしょうか。主な被害を4つ紹介します。
被害①:屋根裏からの足音・鳴き声による騒音被害
アライグマは夜行性で、夜が更ける頃から活発に動き出します。天井裏に入り込まれると、頭上を走り回る足音や、うなるような鳴き声が室内まで響きます。川口市も、「屋根裏からネズミよりも大きな動物の足音がする」ことを、アライグマの代表的な被害例として挙げています。
以下の動画は、屋根裏に侵入したアライグマを捉えた映像です。
被害に遭われた方からは、「毎晩続く物音で眠れない」という声が数多く寄せられます。睡眠不足やストレスが続くと、心身の健康を損なう恐れがあります。
被害②:溜め糞による悪臭、天井板の腐食・損傷
アライグマには、決まった場所に排泄を繰り返す「溜め糞(ためふん)」の習性があります。同じ場所に糞尿が積み重なり、時間がたつほど被害が深刻になっていきます。

糞尿は強い悪臭を放つうえ、水分やアンモニア成分が天井板に染み込んで、広い範囲に染みをつくります。腐食が進んで強度が落ちると、糞尿の重みやアライグマ自身の体重を支えきれず、天井が抜け落ちることもあります。また、アライグマは力が強く、断熱材を引きちぎったり、電気配線をかじったりするため、被害が広範囲に及びやすい傾向があります。
こうなると、駆除費用のほかに、天井板の張り替えやクロスの交換、配線の補修、住まい全体の消毒など、高額なリフォーム費用が必要になります。
被害③:アライグマ回虫などによる感染症リスク

埼玉県の計画によると、アライグマは、狂犬病やアライグマ回虫による幼虫移行症など、人にも感染する人獣共通感染症(人畜共通感染症)の病原体を媒介・保有している恐れがあります。アライグマ回虫については、計画の策定時点では国内の野外個体での報告例はないものの、動物園などの飼育個体では報告されており、県も注意が必要としています。
また、アライグマの体にはダニやノミが多く寄生しています。住み着かれた家では、これらの害虫が天井裏から居住スペースに広がり、激しい痒みや発疹を引き起こすことがあります。
県は捕獲に従事する人に、革手袋、厚手の長袖の作業服、マスク、ゴーグルを着用し、取扱い後は手洗いと消毒を徹底するよう定めています。糞の回収や清掃にも同じレベルの備えが必要なため、自己流で清掃せず、専門業者に依頼することをおすすめします。
アライグマの危険性については、以下の記事でも詳しく解説しています。
被害④:食害・生態系への被害

埼玉県の計画によると、令和2年度のアライグマによる農作物被害は、野菜が約76%、果樹が約18%を占めていました。さいたま市は、アライグマが特にトウモロコシ、ナシ、スイカなどを好むと紹介しています。庭先の池や水槽の魚が食べられる被害もあり、さいたま市は目の細かい金網で覆うよう呼びかけています。
アライグマは特定外来生物に指定されており、生態系への影響も心配されています。県の計画では、「埼玉県レッドデータブック動物編2018(第4版)」に掲載されているトウキョウサンショウウオなどへの影響が指摘されています。
埼玉県のアライグマ対策支援制度
埼玉県では、「埼玉県アライグマ防除実施計画」に基づき、アライグマの捕獲等を市町村が担っている所があります。被害や捕獲の相談は、お住まいの市町村が窓口です。代表的な市の対応は以下の通りです。
| 市町村 | 箱わな貸出・設置 | 主な制約 |
|---|---|---|
| 川口市 | あり(市が設置・設置費用は市が負担) | 罠の設置は敷地内に限る |
| 上尾市 | あり(委託業者が設置・回収) | 屋内への罠設置は行わない |
| 草加市 | あり(市職員が現地調査のうえ設置) | 屋内への罠設置は行わない |
| 越谷市 | あり(箱わなを貸出。設置は自分で行い、回収は専門業者) | 罠の設置は自身で行う |
※制度の内容は変更されることがあります。ご利用の際は必ず各市町村の公式ページで最新情報をご確認ください。
また、こうした支援制度には共通して次のような制約があります。
・捕獲後の運搬、処分は市町村や委託業者が対応するが、侵入経路の封鎖や糞尿の清掃、消毒作業は対象外となる。
つまり、行政の支援制度はあくまで「捕獲」を主目的としたものであり、住宅の屋根裏に住み着いてしまったケースの根本解決までは想定されていません。天井裏に住み着かれてしまった場合は、自治体の制度だけでは解決できないため、専門の害獣駆除業者に依頼することが確実な解決策となります。

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なお、アライグマは特定外来生物のため、鳥獣保護管理法に加えて外来生物法の規制も受けます。無許可で飼養・運搬したり、捕獲した個体を野外に放したりする行為は禁止されており、違反内容によっては、個人で最大3年以下の懲役または300万円以下の罰金が科される可能性があります。
ご自身で捕獲を行いたい場合は、市町村の窓口に確認のうえ、必ず許可を得て対応してください。アライグマの捕獲について詳しくは、以下の記事も併せてご覧ください。
埼玉県でのアライグマ駆除作業の流れ
ここまで見てきたように、市町村の事業は敷地内での捕獲が中心で、屋内の住み着きや侵入口の封鎖、清掃・消毒は対象外としている市が少なくありません。
ここからは、専門業者が行うアライグマ駆除の流れをご紹介いたします。
作業①:追い出し作業

アライグマが屋根裏に入り込んでいる場合、専門業者の多くは、まず「追い出し」を行います。わなによる捕獲は、確実に捕獲できる保証がないうえ、許可の手続きや自治体との調整に日数がかかるためです。
この作業では、アライグマが嫌がる成分を含む専門の薬剤を屋根裏などに噴霧し、速やかに家から追い出します。
ただし、屋根裏に子どもがいる場合や、市町村の防除計画に基づいて捕獲が必要と判断された場合には、例外として捕獲を行うことがあります。その際は、事前に市町村への相談・届出が必要です。
作業②:侵入経路の穴塞ぎ(封鎖)

追い出しが済んだら、アライグマが出入りしていた穴やすき間を塞ぎます。この作業を怠ると、追い出した個体が戻ってきたり、別の個体に侵入されたりする恐れがあります。
アライグマは10センチメートル四方の穴があれば出入りでき、前足も器用で力が強いため、木材やプラスチック製の板ではこじ開けられることがあります。軒下のつなぎ目や床下の換気口など、侵入されやすい箇所を、金属製の建材などで頑丈に塞ぎます。
作業③:糞尿の清掃

アライグマは、屋根裏や床下の決まった場所に溜め糞をします。体が大きい分、糞の量も多く、清掃が広範囲に及ぶことが少なくありません。
放置すると、悪臭や天井の染みが広がるだけでなく、病原体による感染症のリスクも高まります。そのため、見つけた糞は防護具を着用したうえで、速やかに回収・処分します。
作業④:害虫駆除・殺菌消毒

アライグマの体にはダニやノミが多く寄生しており、追い出した後も室内に残って、人を刺すなどの二次被害を起こすことがあります。
また、糞尿にはアライグマ回虫の卵をはじめ、さまざまな病原体が含まれている可能性があります。市販の消毒液だけでは不十分なケースもあるため、専門的な処理が必要です。
こうした健康被害を防ぐため、追い出し・穴塞ぎ・清掃に続いて、専門の薬剤による害虫駆除と殺菌消毒を徹底的に行います。
ここまでの作業をおよそ2日~3日かけて行います。すべての工程を終えて、ようやくアライグマ駆除が完了となります。
アライグマ駆除の費用相場

アライグマ駆除の費用は、被害の範囲や作業内容によって大きく変わります。
追い出しから侵入口の封鎖、糞清掃、消毒までをすべて行った場合、全国的な相場は10~30万円前後が目安です。実際の作業内容や費用感については、以下の記事で詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
また、私たち害獣駆除パートナーが実際に行ったアライグマ駆除の事例も公開しています。被害が大きいケースですが、駆除作業の流れの参考になりますのでご覧ください。

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埼玉県のアライグマ駆除実績
害獣駆除パートナーを運営する株式会社セスコは、大手ホームセンターとの提携や日本ペストコントロール協会との連携により、埼玉県内でも多くの害虫・害獣駆除工事を行っています。
直近5年間での害虫・害獣駆除工事は500件以上にのぼり、エリア別の件数をまとめたものが以下になります。(※2025年12月時点)
このように、埼玉県内でも多数の施工実績があります。
害獣駆除では、再発やトラブルが起きた際に迅速な対応が求められます。営業所が近くにあるか、ご自宅の近隣で工事を行っているかについても、業者選びの際に確認するようにしましょう。

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- ネズミ、ハクビシン、コウモリ、アライグマ、イタチ、その他害獣に対応
当社は東京都足立区に本社を構え、アライグマだけでなくネズミやハクビシンなど幅広い害獣に対応しています。埼玉県内の実績や施工事例については以下の記事で紹介しています。
埼玉県のお客様の声
害獣駆除パートナーでは、施工後にお客様アンケートを実施しています。埼玉県のお客様から実際にいただいた声を掲載します。(名前をクリックすると該当ページを確認できます)
埼玉県のアライグマ駆除に関するQ&A
Q. 埼玉県内でアライグマの被害が多いのはどのエリアですか?
A. 令和4年4月改定の県の計画では、生息密度が高いと推定される県西部(川越市、所沢市、狭山市など)を最重点対策ゾーンとし、さいたま市、川口市、上尾市などの県中央部を重点対策ゾーンとしています。ただし、現在は県のほぼ全域で捕獲されているため、特定のエリアに限らず注意が必要です。
Q. 埼玉県ではどのような農作物被害が多いですか?
A. 県の計画では、令和2年度のアライグマによる農作物被害は、野菜が約76%、果樹が約18%でした。さいたま市は、特にトウモロコシ、ナシ、スイカなどを好むと紹介しています。令和7年度は、鳥獣の中でアライグマによる農作物被害額が最も大きくなっています。
Q. 埼玉県内でも市町村によって箱わなの設置条件が違うのはなぜですか?
A. 埼玉県のアライグマ防除は県の防除実施計画に基づいて進められていますが、捕獲の事務は市町村が担っており、運用が市町村ごとに異なるためです。たとえば川口市は敷地内に限って市が罠を設置し、上尾市は屋内への設置ができず、越谷市は自己が所有・管理する敷地内への設置に限るなど、条件はさまざまです。お住まいの市町村の窓口で、事前にご確認ください。
Q. 埼玉県の「アライグマ防除実施計画」とはどのようなものですか?
A. 埼玉県が平成19年3月に策定した、県内のアライグマ防除の基本方針です。現在は令和4年4月1日から令和13年3月31日までの第4次計画が運用されています。最終的な目標は野外からの完全排除ですが、当面は被害の抑制を目標としています。県が計画の策定や技術的な支援を行い、市町村が捕獲を担う体制です。
Q. 狩猟免許がなくても、自分でアライグマを捕獲できますか?
A. 小型の箱わなを使う場合に限り、県が実施する「埼玉県アライグマ捕獲等従事者研修会」を受講して、市町村から従事者証の交付を受ければ、狩猟免許がなくても捕獲に従事できます。ただし、無許可での捕獲や、捕獲した個体を野外に放すことは禁止されています。実施の手続きは市町村ごとに異なるため、お住まいの市町村に確認してください。
埼玉県の害獣駆除は、害獣駆除パートナーへ!
害獣駆除パートナーは、1988年に創業し、東京・千葉・埼玉・茨城に密着して実績を積んできた害獣駆除サービスです。多数の経験を積んだプロフェッショナル集団が、ネズミ・ハクビシン・アライグマ・イタチ・コウモリ・ハトなど、多種多様な害獣の駆除を行います。
害獣駆除パートナーは、害獣被害の現地調査からお見積もりまで「無料」で実施。電話は平日と土曜日の8:30~17:30、メールは365日24時間受け付けております。まずはお気軽にお問い合わせ下さい。
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