天井に見慣れないシミを見かけたときに、「雨漏りかな?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
しかしハクビシンのような害獣が天井裏に侵入した場合でも、雨漏りに似たシミが天井に広がってしまう被害が多く発生します。このような場合に、間違って雨漏りの修理を行ってもシミが改善するどころか、日に日にシミが広がってしまうため注意が必要です。
この記事では、天井のシミが雨漏りによるものなのかハクビシンによるものかを判別するとともに、なぜハクビシンの侵入でシミが出来るのかという理由や対処法についても詳しく解説いたします。

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目次
ハクビシンはなぜ天井にシミを作る?
上記の映像は、ハクビシンが住宅の天井裏に侵入した様子です。
このようにハクビシンが天井裏に侵入した場合、そこで排泄をおこないます。またハクビシンには1カ所で集中的に排泄を繰り返す「溜め糞(ためふん)」という習性があるため、局所的に糞尿が蓄積されてしまいます。
こうした糞尿がやがて断熱材や木材、天井の壁紙などを貫通して、室内の天井にシミとなって現れます。



なお、ハクビシンが1日で排泄する尿の量などについては、具体的なデータはありません。しかしネコの排尿データを参考にすると、体重1㎏あたり18~28mlというのが獣医学的な標準値です。これをハクビシン(体重3~4㎏)に当てはめると、1日の尿量は54~112ml程度になるのではないかと推測されます。
1日の排泄量で天井のシミが出来るほどではないですが、複数のハクビシンが生息していたり、ある程度の期間続けば、十分に天井にシミが出来る量に達します。
ハクビシンの糞の特徴などについては、以下の記事にて詳しく解説しています。
天井のシミの見分け方【ハクビシン?雨漏り?】
天井のシミを見つけたとき、それが必ずしもハクビシンによるものではありません。むしろ天井にシミが出来た場合、一般的には雨漏りの可能性の方が高いといえます。
しかし雨漏りだと思って屋根などの修理をおこなっても、シミの原因がハクビシンであれば繰り返し天井にシミができてしまいます。
天井にシミができた場合に見分けるポイントは以下のような点です。
| 雨漏りのシミ | ハクビシンによるシミ | |
|---|---|---|
| 色 | 薄茶色、黒 | 茶褐色、黄色 |
| 臭い | 無臭、カビ臭 | アンモニア臭 |
| 特徴 | 雨の日や翌日に広がる | 天候に関係なく広がる |
それぞれのシミの特徴について詳しく解説いたします。
雨漏りによる天井のシミ
雨漏りによる天井のシミには、以下のような特徴があります。
- 薄茶色、黒
- 無臭・カビ臭
- 雨の日や翌日に広がる


雨漏りによるシミは住宅の躯体を傷める可能性もあり、腐食などが起きることで建物の耐久性を下げるような重大なリスクがあります。
天井のシミが雨漏りの可能性がある場合は、屋根の工事業者や雨漏り専門の業者などに相談するようにしましょう。
ハクビシンによる天井のシミ
天井のシミがハクビシンである場合、以下のような特徴があります。
- 茶褐色、黄色
- アンモニア臭
- 天候に関係なく広がる
以下の画像は、実際にハクビシンの糞尿被害によって天井にシミが出来てしまった住宅の画像です。


雨漏りと比較するとシミの色や臭いといった違いがありますが、その他の特徴として天井裏にハクビシンが侵入している場合には「天井裏から足音や鳴き声が聞こえる」といった被害も併発します。
このような特徴が見受けられる場合には、ハクビシンによるシミの可能性が高いため、害獣駆除業者に相談するようにしましょう。

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ハクビシンによる天井シミのリスク
ハクビシンの糞尿によって天井にシミが出来た場合、どのような被害が起きるのでしょうか?主に以下のようなものがあります。
リスク①:悪臭被害
ハクビシンの糞尿には強烈なアンモニア臭が含まれます。これらが室内までシミとなって現れると、やがて室内に匂いが充満し悪臭被害が発生します。
リスク②:害虫の発生
ハクビシンの糞尿はダニやノミ・ゴキブリといった害虫の温床になります。天井裏にハクビシンが住みつくと、それらの害虫も同時に繁殖するケースも多く発生します。
リスク③:天井板の腐食・落下
糞尿が天井を支える木材などに染み込むと、強度が著しく低下します。やがて腐食なども起こり、最悪の場合、天井板が落下してしまうような危険性もあります。
リスク④:高額なリフォーム費用
天井にシミが現れた場合、シミとなった部分を綺麗にするには天井部分の壁紙の貼り替えや天井板の交換作業などが必要ですこうしたリフォーム費用は高額になりやすいため、費用面での負担も避けられません。
このようにハクビシンが引き起こす天井のシミには様々なリスクがあります。なお、ハクビシン被害に遭った場合の人間や家屋に対する危険性などについては、以下の記事で詳しく解説していますので併せてご覧ください。
ハクビシンによる天井シミの対処法
ハクビシンによる天井のシミが確認された場合、まずは原因となるハクビシンを駆除することが重要です。我々のような害獣駆除の専門業者では、以下のような流れでハクビシン駆除を行います。
手順①:ハクビシンの追い出し

まずはシミの原因となっている天井裏からハクビシンを追い出します。我々のような害獣駆除専門業者は専用の薬剤を使用しますが、ご自身で行う場合にはホームセンター等で販売されている「害獣専用の燻煙材」や殺虫剤の「バルサン」などで代用可能です。
こうした燻煙材や殺虫剤にはハクビシンが嫌がる成分が含まれているため、屋根裏から一時的にハクビシンを追い出せる場合があります。
ただし、巣の中にハクビシンの赤ちゃん(幼獣)がいると追い出しが上手くおこなえず、最悪のケースでは天井裏で餓死してしまうケースがあります。追い出し作業を行う際にはハクビシンの赤ちゃんがいないか必ず確認しましょう。
燻煙材を使用してハクビシンを追い出す方法については以下の記事で詳しく解説していますので、ご自身で対処したい方は合わせてご覧下さい。
手順②:侵入経路の穴塞ぎ(封鎖)
無事にハクビシンを追い出せたら、すぐにハクビシンの侵入経路となっている穴や隙間を塞ぎます。
この作業を怠ると、追い出したハクビシンが再び侵入してきたり、捕獲したハクビシンとは別の個体が再侵入してきて、天井のシミが再発する可能性があるので注意しましょう。ハクビシンが住宅に侵入しやすいのは以下のような場所です。

- 屋根の重なり
→重なっている部分に隙間が多くあります。特に築年数の古い住宅で多い場所です - 軒下(のきした)
→外壁との隙間や、破損して穴が空いている場合に侵入されやすい場所です。 - 床下換気口
→換気口の柵が外れていたり、ズレて隙間が空いていると侵入の恐れがあります。 - 換気扇などの開口部
→覗いて穴が空いているようであれば注意が必要です。
こうしたハクビシンの侵入経路の探し方や塞ぎ方については、以下の記事で画像と共に詳しく解説しています。
手順③清掃・消毒

ハクビシンを追い出し、侵入経路を塞いでしまえばとりあえず再発の心配はありません。しかし安心してそのままの状態で放置してしまうと、思わぬ2次被害を招いてしまう可能性があります。
まずは屋根裏や床下の点検を行い、ハクビシンの糞があるようであれば必ず清掃(フンの撤去)を行います。特に天井裏のフンはシミの原因となるものですので、隅々までよく確認を行います。
またフンのあった場所の消毒、ダニやノミの繁殖を防ぐための殺虫消毒なども行っておくと安心です。
ハクビシンのフンの清掃方法については以下の記事を合わせてご覧ください。
手順④:シミの撤去

最後に、天井にハクビシンの糞尿によるシミがあれば、壁紙の貼り替えや天井板の交換などを行うことを推奨します。
そこまで目立たないシミであれば消毒作業のみで終えるケースもありますが、根本的にシミを無くすためにはリフォーム工事が必要です。害獣駆除業者の中には、こうした簡易的なリフォーム工事も同時に行える業者もあるため、ハクビシンの駆除と同時に相談してみましょう。

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ハクビシン駆除の費用相場

一般的なハクビシン駆除では、ハクビシンの追い出し、穴塞ぎ、フン清掃、消毒作業などを行いおよそ10~30万円前後が相場と言われています。さらに天井のシミの修復などが加わると、上記金額以上に膨れ上がることが予想されます。
ハクビシン被害は早急に対処することで費用を抑えられる可能性があるため、被害に気付いたらすぐに害獣駆除業者に相談することをおすすめします。
詳しいハクビシン駆除の費用相場については、以下の記事で詳しく解説していますので併せてご覧ください。
ハクビシンによる天井シミは雑損控除を活用できる?

ハクビシンによる被害や天井のシミについて、火災保険などは基本的に適用されません。
しかしきちんとした確定申告を行うことで「雑損控除」による所得控除(所得から一定額が引かれ、所得税や住民税の負担を軽減される制度)を受けることができます。
またこちらの雑損控除では、ハクビシン駆除に掛かった費用だけではなく、天井に出来たシミの補修費用(壁紙の貼り替えや天井板の交換など)も対象となります。
ただし、あくまでも被害を受けた天井部分のみが対象となるため、同時に他の部屋の壁紙貼り替えなどをおこなってもそちらは対象には含まれません。
こうしたハクビシン駆除に関する補助金や雑損控除については、以下の記事で詳しく解説していますので併せてご覧ください。
ハクビシンによる天井のシミに関するQ&A
Q.天井のシミを放置するとどうなりますか?
A.シミが広がり腐食や天井板が抜け落ちるなどの被害が発生します。また糞尿の量も多くなるため、ハクビシン駆除で掛かる費用も増加してしまいます。
Q.天井のシミはリフォームが必須ですか?
A.いいえ、必須というわけではありません。根本的な解決を行うならリフォームを推奨しますが、実際に小さなシミなどであればそのままにされる方も大勢いらっしゃいます。
Q.火災保険はハクビシン被害に使えますか?
A.使えない可能性が非常に高いです。火災保険は天災によって引き起こされた被害が対象です。たとえば台風によって住宅に隙間ができ、そこからハクビシンが侵入したことが証明できるようなことがあれば、火災保険が使える可能性はあります。
Q.ハクビシン駆除は自分で行えますか?
A.不可能ではありません。ただしご自身で必要な道具を購入したり、高所作業や床下に入っての作業が必要となります。また感染症や再発(穴が塞げない)のリスクもあるため、専門業者による駆除を推奨いたします。ご自身でハクビシン駆除を行ってみたい方は、以下の記事を参考にして下さい。







