千葉県のアライグマ駆除|被害の現状・自治体支援と費用の目安

千葉県では、アライグマの目撃情報や住宅への侵入被害が県内各地で報告されています。

アライグマは「外来生物法」に基づく特定外来生物に指定されており、千葉県では「千葉県アライグマ防除実施計画」のもとで捕獲用わなの無料貸し出しなどの支援を行う市町村が増えています。

しかし、こうした制度の多くは「屋外・敷地内のみ」が対象で、屋根裏などの建物内部への罠設置は対応してもらえないほか、糞清掃や穴塞ぎ作業などにも対応してもらえない自治体がほとんどです。

本記事では、千葉県でアライグマ駆除を行う私たち害獣駆除パートナーが、千葉県での被害状況や自治体の支援制度、専門業者の駆除の流れや費用相場について解説いたします。

千葉県でアライグマ被害にお困りの方はぜひ参考にして下さい。

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千葉県のアライグマ被害の現状

捕獲したアライグマの子ども

はじめに、千葉県におけるアライグマの被害状況について解説します。

千葉県は、都市部の住宅地から印旛沼・手賀沼周辺の水田地帯、江戸川・利根川沿いの河川敷、房総丘陵の山林まで、多様な地形と自然環境を有しています。アライグマの目撃情報は1990年代後半に夷隅郡大原町(現いすみ市)や御宿町周辺で確認されたのが始まりとされ、その後は分布が急速に拡大し、現在では都市部を含む県内ほぼ全域に生息していると考えられています。

住宅街には木造住宅や農家住宅、蔵なども多く残っており、屋根裏や床下に侵入しやすい構造の建物が点在しています。アライグマは前足が非常に器用で、わずかな隙間や劣化した建材のすき間をこじ開けて侵入することができるため、一般的な害獣以上に建物への侵入を許しやすい点が特徴です。

以下の動画では、アライグマが住宅の屋根裏に侵入している様子が捉えられています。

実際、県内では、家屋への侵入と屋根裏への定着、糞尿被害、生ゴミやペットフードの食い荒らし、庭先の池で飼っている魚が食べられるといったアライグマ被害が多数報告されています。

 

千葉県のアライグマ被害の件数は?

千葉県の資料によると、アライグマの農作物被害は2004年頃から確認されるようになり、その後は増加傾向が続いています。県が策定した防除計画では、アライグマによる農作物被害は令和6年度で4,500万円に達しており、とても深刻な被害となっています。

また家屋などへの生活環境被害も見逃せません。令和2年度では37市町村でアライグマによる生活環境被害が確認されましたが、令和7年度では45市町村へと拡大しています。

このように千葉県内におけるアライグマ被害は、農作物と生活環境ともに増加傾向であることが分かります。

参考:第3次千葉県アライグマ防除実施計画|千葉県

 

アライグマの特徴【他の動物との見分け方】

アライグマを見分ける外見的な特徴は、「目元のマスク模様」と「しっぽの縞模様」です。こうした特徴を持つ中型の動物を見かけたら、アライグマである可能性が非常に高くなります。

よく間違えられるハクビシンやタヌキと比較した際の特徴は以下です。

項目 ハクビシン アライグマ タヌキ
見た目 顔に白い縦線 縞模様のある尻尾 丸いシルエット
被害の兆候 屋根裏の軽い足音 屋根裏の重い足音 床下の物音
糞と臭い 屋根裏にため糞 屋根裏・庭・畑にため糞 庭・畑・床下にため糞
食性 樹上の甘い果実 野菜・果物を器用にむく 動物性および農作物
侵入方法 高所の隙間から侵入 力でこじ開ける 低所の隙間から侵入
法律 鳥獣法で捕獲制限 鳥獣法。さらに外来生物法で運搬・放出禁止 鳥獣法で捕獲制限

また、以下の写真は実際の現場で遭遇したアライグマの糞の画像です。「長さ5cm~15cm前後」「太さ2cm~3cm前後」といったサイズ感に加え、昆虫の甲殻や羽、野菜や果実の種などが混ざるのが特徴です。

アライグマの糞
アライグマの糞

さらにアライグマは足跡にも特徴があります。指が5本あり、人間の手に近い形をしているため、他の動物の足跡とも容易に見分けが付きます。

こうした特徴を持つ糞や足跡が見つかれば、アライグマが近くに潜んでいる可能性が高いといえます。糞や足跡についてさらに詳しく知りたい方は、以下のそれぞれの記事で解説しています。

※千葉県内で被害の多い害獣については、「千葉県の害獣駆除実績を紹介」にて解説しています。

 

アライグマによる主な被害

アライグマが住宅に侵入したら、私たち人間や住まいにはどのような被害があるのでしょうか?アライグマによって引き起こされる主な被害には、以下のようなものがあります。

 

被害①:屋根裏からの足音・鳴き声による騒音被害

アライグマは夜行性のため、人間が寝静まった深夜に活動を本格化させます。

アライグマが屋根裏に侵入すると、天井のすぐ上をドタバタと走り回る音や、うなり声のような不気味な鳴き声が室内まで響き渡ります。アライグマは体重4〜10kg前後とハクビシンよりも大型で力が強いため、足音や物音がより大きく響くケースも少なくありません。

以下の動画は、屋根裏に侵入したアライグマを捉えた映像です。

実際に被害に遭われた方からは、「毎晩の騒音で精神的に追い詰められた」という声が数多く寄せられます。こうした状態が続くと、不眠症や神経的な過敏、慢性的なストレスを抱えることになり、心身の健康を損なう恐れがあります。

 

被害②:溜め糞による悪臭、天井板の腐食・損傷

アライグマの糞尿で天井板が抜けそうな様子
アライグマの糞尿で抜けそうな天井板

アライグマにも、特定の場所に集中して排泄を行う溜め糞(ためふん)という習性があります。屋根裏に住み着かれると、同じ場所に大量の糞尿が積み重なり、被害が深刻化していきます。

アライグマの糞尿は強烈な悪臭を放つだけでなく、その水分やアンモニア成分が天井板まで染み込んで、広範囲に天井染みを引き起こします。

さらに放置すると腐食が進行して天井板の強度が低下するため、糞尿やアライグマ自身の重みに耐えきれなくなり、最悪の場合は天井が突然抜け落ちてしまうケースもあります。アライグマは体格が大きく力も強いため、断熱材の破壊や電気配線の損傷など、ハクビシンよりも被害の範囲が広がりやすい傾向があります。

こうなると、アライグマの駆除費用だけでなく、天井板の張り替えや壁紙(クロス)の交換、配線の補修、住まい全体の消毒作業など、高額なリフォーム費用が発生してしまいます。

 

被害③:アライグマ回虫などによる感染症リスク

アライグマの糞には、「アライグマ回虫(バイリサスカリス)」と呼ばれる寄生虫の卵が含まれていることがあります。この卵は乾燥や消毒薬に対する抵抗性が非常に強く、誤って口に入ってしまうと、人の体内で深刻な症状を引き起こす恐れがあると指摘されています。

また、アライグマの体にも多くのダニやノミが寄生しており、住宅への侵入を許すとこれらの害虫が天井裏から居住スペースへ入り込み、人を刺して激しい痒みや発疹を引き起こすことがあります。

こうしたリスクがあるため、糞の回収や清掃を行う際は、防護具の着用や適切な消毒処理が欠かせません。ご自身での清掃はかえって被害を広げる危険があるため、専門業者への依頼をおすすめします。

こうしたアライグマの危険性については以下の記事でも詳しく解説しています。

 

被害④:生態系・農作物への被害

トウモロコシ

アライグマは特定外来生物に指定されており、在来の生態系にも影響を及ぼします。県内では、イシガメなどの在来種を捕食する事例や、トウモロコシ・スイカ・果樹などの農作物が食い荒らされる被害も報告されています。

庭先の池で飼っている金魚やコイが食べられてしまうといった相談も、県内の市町村へ多数寄せられています。

 

千葉県のアライグマ対策支援制度

千葉県では、「外来生物法」に基づく防除実施計画のもとで、県内の多くの市町村が捕獲用の箱わなを無料または低負担で提供する制度を設けています。

代表的な市町村と各対応については以下のようになっています。

市町村 箱わな貸出・設置 主な制約
千葉市 あり(無料、委託業者が設置・撤去) 設置期間は原則1か月、エサ代等は自己負担
船橋市 あり(無料、委託業者が設置・撤去) 1階の庭等への設置のみ。屋根裏などは対象外
松戸市 市が箱わなを設置(要写真・動画) 設置期間は原則2週間、エサ代は自己負担
柏市 あり(無料、委託業者が設置・撤去) 庭などへの設置のみ。屋根裏などは対象外

※制度の内容は変更されることがあります。ご利用の際は必ず各市区町村の公式ページで最新情報をご確認ください。

上記の表からも分かる通り、こうした支援制度には共通して次のような制約があります。

・わな本体は無料でも、設置期間中のエサ代は利用者の自己負担となる。

・わなの見回りは1日1回以上、利用者自身がおこなう必要がある。

・屋外・敷地内の設置が原則で、屋根裏など建物内部への対応は含まれていないケースが多い。

・捕獲後の運搬・処分は市町村や委託業者が対応するが、侵入経路の封鎖や糞尿の清掃、消毒作業は対象外となる。

つまり、行政の支援制度はあくまで「屋外での捕獲」を主目的としたものであり、住宅の屋根裏に住み着いてしまったケースの根本解決までは想定されていません。天井裏に住み着かれてしまった場合は、自治体の制度だけでは解決できないため、専門の害獣駆除業者に依頼することが確実な解決策となります。

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なお、アライグマは特定外来生物のため、鳥獣保護管理法に加えて外来生物法による規制も受けます。無許可での飼養・運搬や、捕獲した個体を無許可で野外に放つ行為は禁止されており、違反した場合は個人で最大3年以下の懲役または300万円以下の罰金が科される可能性があります。

ご自身で捕獲を行う場合は、必ず市町村の制度を利用するか、都道府県知事の許可を得た上で対応してください。アライグマの捕獲について詳しくは以下の記事も併せてご覧ください。

 

千葉県でのアライグマ駆除作業の流れ

ここまでに紹介した通り、行政の支援制度は、あくまで“わなの貸与”という捕獲支援にとどまり、しかも必ず捕獲できる保証があるわけではないのが実情です。

ここからは、専門業者が行うアライグマ駆除の流れをご紹介いたします。

 

作業①:追い出し作業

アライグマが住宅に侵入している場合、多くの害獣駆除業者では「捕獲」ではなく「追い出し」を選択します。

捕獲には「罠にかかる保証がない」「許可の取得や市町村との調整に日数を要する」といったデメリットがあるため、素早く確実に対処できる追い出しが選ばれやすくなります。

この作業では、アライグマが嫌がる成分が含まれた専門の薬剤を屋根裏などに噴霧し、すみやかに家から追い出します。

ただし、アライグマの子どもが屋根裏に生息している場合や、市町村の防除計画に基づき捕獲が必要と判断された場合には、例外として捕獲を実施することがあります。その際は、事前に市町村への相談・届出が必要です。

 

作業②:侵入経路の穴塞ぎ(封鎖)

アライグマの穴塞ぎ施工後

アライグマを追い出した後は、アライグマが住宅へと侵入した穴や隙間を塞ぐ作業を行います。この作業を行わなければ、追い出したアライグマが再び戻って来たり、新しい個体に侵入されたりする恐れがあります。

アライグマは前足が非常に器用で力も強いため、木材やプラスチック製の板ではこじ開けられてしまうことがあります。そのため、封鎖には金属製の建材を使用するなど、他の害獣以上に頑丈な処置が求められます。

 

作業③:糞尿の清掃

天井裏のアライグマのフン

アライグマは、屋根裏や床下などの特定の場所に溜め糞をする習性があります。体格が大きい分、糞の量も多くなりやすく、清掃が広範囲に及ぶケースが少なくありません。

排泄物をそのまま放置しておくと、強烈な悪臭や天井の染みを引き起こすだけでなく、アライグマ回虫の卵による感染症リスクを招く恐れがあります。

そのため、発見された糞は防護具を着用したうえで速やかに回収・処分を行います。

 

作業④:害虫駆除・殺菌消毒

アライグマの体には多くのダニやノミが寄生しています。住宅への侵入を許すと、アライグマを追い出した後も室内にダニやノミが残り、人間に移って虫刺されなどの二次被害を引き起こすことがあります。

また、糞尿にはアライグマ回虫の卵をはじめ、さまざまな病原体が含まれている可能性があります。アライグマ回虫の卵は一般的な消毒薬や乾燥に強い性質を持つとされているため、市販の消毒液だけでは不十分なケースもあり、専門的な処理が必要です。

こうした深刻な健康被害を防ぐため、アライグマの追い出し・穴塞ぎ・清掃作業に続いて、専門の薬剤を用いた害虫駆除や殺菌消毒を徹底的に行います。

ここまでの作業をおよそ2日~3日かけて行います。すべての工程を終えて、ようやくアライグマ駆除が完了となります。

 

アライグマ駆除の費用相場

アライグマ駆除にかかる費用は、被害の範囲や作業内容によって大きく異なります。

追い出しから侵入口の封鎖、糞清掃、消毒までを全ておこなった場合、全国的な相場は10~30万円前後が目安となります。アライグマ駆除の実際の作業内容や費用感については、以下の記事で詳しく解説していますので併せてご覧ください。

 

また私たち害獣駆除パートナーで実際におこなったアライグマ駆除の事例は以下で公開しています。被害が甚大なケースですが、駆除作業の流れなどぜひ参考にしてください。

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千葉県のアライグマ駆除実績

害獣駆除パートナーを運営する株式会社セスコは、大手ホームセンターとの提携や日本ペストコントロール協会との連携により、千葉県内にて多くの害虫・害獣駆除工事をおこなっています。

直近5年間の害虫・害獣駆除工事は5,000件以上にのぼり、市町村別の件数をまとめたものが以下になります。(※2025年12月時点)

このように、千葉県内だけでも多数の施工実績があります。

害獣駆除では、再発やトラブルが発生した場合に迅速な対応が求められますので、害獣駆除業者の営業所が近くにあるか、自分の家の近隣で工事をおこなっているのかについても確認するようにしましょう。

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当社は千葉県内に2つの拠点を構え、アライグマだけでなくネズミやハクビシンなど幅広い害獣に対応しています。千葉県内の実績や施工事例については以下の記事で紹介しています。

 

千葉県内のお客様の声

害獣駆除パートナーでは施工後にお客様アンケートを実施しており、千葉県のお客様から実際に頂いた声を掲載させて頂きます。(名前をクリックすると該当ページを確認できます)

  • 田中さんも藤田さんも非常にわかりやすく工事内容等を説明していただきました。ありがとうございます。
    工事報告書についても丁寧に作成して頂き本当に分かりやすいです。
    今後ともよろしくお願いいたします。
  • 写真を使って分かりやすく説明して下さいました。丁寧に作業して頂きました。
    ありがとうございました。
  • 調査担当の藤平さんには丁寧に説明して頂きとても分かりやすかったです。いろいろな質問にもしっかりと教えて頂いてよかったです。
    工事担当の渡辺さんの作業もとても丁寧で、ひとつひとつ説明しながら毎回一生懸命に、捕獲シートの設置、侵入しそうな場所を探して塞ぐなどしていただきました。今回セスコ(害獣駆除パートナー)さんにお願いしてとても良かったです。
    ありがとうございました。

 

千葉県のアライグマ駆除に関するQ&A

Q.千葉県内でアライグマの被害が特に多いのはどのエリアですか?

A.ほぼ全域で目撃情報や被害が発生していますが、当社へのお問い合わせは九十九里エリアや房総エリアからのお問い合わせが多い傾向にあります。

 

Q.千葉県ではどのような農作物被害が多いですか?

A.スイカ、ブドウ、トウモロコシなどの農作物が被害に遭っています。

 

Q.千葉県内でも市町村によって箱わなの貸出条件が違うのはなぜですか?

A. アライグマの防除(捕獲)は千葉県が策定した「千葉県アライグマ防除実施計画」に基づき、実際の運用は各市町村に委ねられているためです。

 

Q. 千葉県の「アライグマ防除実施計画」とはどのようなものですか?

A. 千葉県が外来生物法に基づき策定している計画で、現在は「第3次千葉県アライグマ防除実施計画」が運用されています。捕獲圧を強化して生息数の増加を食い止め、将来的には県内の野外からの完全排除を最終目標としています。

 

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害獣駆除パートナーは、1988年に創業し、東京・千葉・埼玉・茨城に密着して実績を積んできた害獣駆除サービスです。多数の経験を積んだプロフェッショナル集団が、ネズミ・ハクビシン・アライグマ・イタチ・コウモリ・ハトなど、多種多様な害獣の駆除を行います。

           

害獣駆除パートナーは、害獣被害の現地調査からお見積もりまで「無料」で実施。電話は平日と土曜日の8:30~17:30、メールは365日24時間受け付けております。まずはお気軽にお問い合わせ下さい。

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執筆・監修者

執筆者 林 翔平

林 翔平

           

2012年株式会社セスコに入社し、これまで1,000件以上の害獣調査に従事。東京都ペストコントロール協会加盟。害獣駆除パートナーのコラム記事全ての執筆および監修を担当。

【保有資格】

・JPCA「ペストコントロール技術者1級」

・日本しろあり対策協会「しろあり防除施工士」

・日本健康住宅協会「健康住宅アドバイザー」

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